李沢楷
李澤楷(英:Richard Li, 1966年11月8日-)は香港の実業家。大富豪李嘉誠の次男で、香港の通信会社PCCWを含むパシフィック・センチュリー・グループ(PCG)の創業者である。
プロフィール
香港最大の企業集団・長江実業グループのオーナーである李嘉誠の次男として生まれ、スタンフォード大学で電子工学を学んだ。カナダの投資銀行などで働いた後、1990年に、長江実業グループのハチソン・ワンポアに入社、香港で衛星放送局スターTV(現STAR)を設立した。3年後に、このスターTVをルパード・マードックのニューズ・コーポレーションに9億5000万USドルで売却し、その利益の一部でPCG社を創業した。
2000年、PCCWは香港最大の通信会社ケーブル・アンド・ワイヤレスHKTを買収した。また2001年には、PCGの日本法人が東京・丸の内にパシフィック・センチュリー・プレイスをジェイアール東日本の東京駅の空中権も活用して建設した。 2006年にオフィス部分のみをダヴィンチ・アドバイザーズへ売却したが、現在もフォーシーズンズホテル丸の内東京は保有して経営を続けている。
パシフィック・センチュリー・グループ
- PCCW:香港最大の固定通信会社。
- PCRD(Pacific Century Regional Developments):PCCWの親会社。シンガポール上場。
- PCPD(Pacific Century Premium Development):香港上場の不動産会社。
伝記・関連書籍
- 西原哲也「秘録・華人財閥=日本を踏み台にした巨龍たち」(NNA、2008年7月)