最後の忍道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。119.230.83.246 (会話) による 2012年5月24日 (木) 14:20個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (VCリンク替え)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

最後の忍道』(さいごのにんどう)は、1988年アイレムが開発・発売したアーケードゲームである。ジャンルはサイドビューのアクションゲーム。日本国外版のタイトルはNinja Spirit

物語

幕末の世に生きる忍である月影にはある記憶がまとわりついていた。いつ、どこで、なぜかはわからないが狼の姿をした彼の目の前で父が殺されるという光景である。忍に育てられ16年経った時、父を殺したのもまた忍であると知った月影は、忍への復讐と出生の謎を探るため、父と同じく抜け忍への道を選ぶ。

概要

8方向レバーと3つのボタン(攻撃、ジャンプ、武器選択)でプレイヤーキャラクターを操作する。プレイヤーキャラクターはあらかじめ手裏剣爆弾鎖鎌の4種類の武器を装備しており、状況に応じてそれらを使い分けてゲームを進める。全7ステージ。ほとんどの敵自体に攻撃判定は無く、敵が使用する武器に攻撃判定がある。ミスを犯すと一定の地点まで戻る(戻り復活方式)。

黄色の忍者を倒すと、4種類のアイテムが出現する。これを取ることにより、武器のパワーアップ(点滅、霊光宝珠)、プレイヤーキャラと全く同じ動きをとる分身が最大2体つく(青、分身の術)、自機と分身の周りを攻撃判定のある火炎が包みこむ(黄、火輪の術)、画面上の敵が全滅する(ピンク、破壊の術)といった効果が現れる。

分身は単純に付いた分だけ攻撃力がアップするが、分身の有無で敵の難易度が大幅に変化するため、敢えて分身を1つだけにして進む攻略方法もある。

(妖刀霧正)
射程は短く破壊力も低いが、敵の進行や手裏剣・爆弾などの飛び道具を防ぐことができる。レバーの入れ方によって振り方が変わり、ニュートラルで足元から眼前、上方向で背中から頭上、下方向で足下(床下)への攻撃となる。パワーアップすると刀の軌道に残像が付き、攻撃範囲が広がる。敵の武器を破壊することができる。
手裏剣(渦葉)
破壊力は低いが、スピードが速く連射の利く飛び道具。レバーの入れ方によって16方向に発射できる。パワーアップすると一度に3つの手裏剣を投げる。パワーアップ時は拡散型になる。
爆弾(雷竹)
破壊力の高い爆弾を投げつける。レバーの入れ方によって8方向に発射でき、地面にも設置可能。パワーアップすると3つまで連射できる。
鎖鎌(昇龍鎖)
射程が長く、飛び道具を防ぐこともできる。破壊力も高い。レバーの入れ方によって8方向に発射可能。パワーアップすると攻撃中に攻撃方向からみて反対方向以外にレバーを入れる事により円を描いて振り回せるようになる。敵の武器を破壊することが出来るため、回転中は敵の武器に対してはほぼ無敵状態となる。鎌が戻ってくるまで移動方向の入力を受け付けなくなるため、地上で出した場合その場で移動を停止し、空中で出すと軌道の修正が利かなくなる。

武器をパワーアップさせると難易度が上がり、敵の硬さも変わる。敵配置がランダムになっており、ゲーメストのハイスコアコンテストではノーマル設定部門とイージー設定部門に分けられて集計されていた[1]

移植

PCエンジン版(1990年
「アーケードモード」の他にライフ制の「PCエンジンモード」がある。2007年5月8日、Wiiバーチャルコンソールで配信された。
ゲームボーイ版(1993年
移植はBitが担当。ライフ制である。

脚注

外部リンク