最後の忍道

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最後の忍道
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 アーケード
開発元 アイレム
発売元 アイレム
音楽 石田雅彦
人数 1人
メディア 業務用基板(1.63メガバイト
稼働時期
  • 日本 1988年5月 (1988-05)
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
デバイス 8方向レバー
3ボタン
システム基板 アイレムM72システム
CPU V30 (@ 8 Mhz)
サウンド Z80 (@ 3.579545 Mhz)
YM2151 (@ 3.579545 Mhz)
DAC (@ 3.579545 Mhz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
384×256ピクセル
55.00Hz
パレット512色
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最後の忍道』(さいごのにんどう)は、1988年アイレムが稼働したアーケードゲームである。ジャンルはサイドビューのアクションゲーム。日本国外版のタイトルは『Ninja Spirit』(ニンジャ・スピリット)。

ゲーム内容[編集]

8方向レバーと3つのボタン(攻撃、ジャンプ、武器選択)でプレイヤーキャラクターを操作する。プレイヤーキャラクターはあらかじめ手裏剣爆弾鎖鎌の4種類の武器を装備しており、状況に応じてそれらを使い分けてゲームを進める。全7ステージ。ほとんどの敵自体に攻撃判定は無く、敵が使用する武器に攻撃判定がある。ミスを犯すと一定の地点まで戻る(戻り復活方式)。

アイテム[編集]

黄色の忍者を倒すと、4種類のアイテムが出現する。これを取ることにより、武器のパワーアップ(点滅、霊光宝珠)、プレイヤーキャラと全く同じ動きをとる分身が最大2体つく(青、分身の術)、自機と分身の周りを攻撃判定のある火炎が包みこむ(黄、火輪の術)、画面上の敵が全滅する(ピンク、破壊の術)といった効果が現れる。

分身は単純に付いた分だけ攻撃力がアップするが、分身の有無で敵の難易度が大幅に変化するため、敢えて分身を1つだけにして進む攻略方法もある。

武器[編集]

刀(妖刀霧正)
射程は短く破壊力も低いが、敵の進行や手裏剣・爆弾などの飛び道具を防ぐことができる。レバーの入れ方によって振り方が変わり、ニュートラルで足元から眼前、上方向で背中から頭上、下方向で足下(床下)への攻撃となる。パワーアップすると刀の軌道に残像が付き、攻撃範囲が広がる。敵の武器を破壊することができる。
手裏剣(渦葉)
破壊力は低いが、スピードが速く連射の利く飛び道具。レバーの入れ方によって16方向に発射できる。パワーアップすると一度に3つの手裏剣を投げる。パワーアップ時は拡散型になる。
爆弾(雷竹)
破壊力の高い爆弾を投げつける。レバーの入れ方によって8方向に発射でき、地面にも設置可能。パワーアップすると3つまで連射できる。
鎖鎌(昇龍鎖)
射程が長く、飛び道具を防ぐこともできる。破壊力も高い。レバーの入れ方によって8方向に発射可能。パワーアップすると攻撃中に攻撃方向からみて反対方向以外にレバーを入れる事により円を描いて振り回せるようになる。敵の武器を破壊することが出来るため、回転中は敵の武器に対してはほぼ無敵状態となる。鎌が戻ってくるまで移動方向の入力を受け付けなくなるため、地上で出した場合その場で移動を停止し、空中で出すと軌道の修正が利かなくなる。

武器をパワーアップさせると難易度が上がり、敵の硬さも変わる。敵配置がランダムになっており、『ゲーメスト』のハイスコアコンテストではノーマル設定部門とイージー設定部門に分けられて集計されていた[1]

ステージ構成[編集]

※ステージ表記の括弧内は、PCエンジン版で使用された表記に基づく。

STAGE1(第一章 阿修羅)
STAGE2(第二章 双斧鬼)
STAGE3(第三章 魔界半蔵)
STAGE4(第四章 魔窟屋敷)
STAGE5(第五章 風魔九人衆)
STAGE6(第六章 雷雲)
STAGE7(第七章 血戦)

ストーリー[編集]

幕末の世に生きる忍である月影にはある記憶がまとわりついていた。いつ、どこで、なぜかはわからないが狼の姿をした彼の目の前で父が殺されるという光景である。忍に育てられ16年経った時、父を殺したのもまた忍であると知った月影は、忍への復讐と出生の謎を探るため、父と同じく抜け忍への道を選ぶ。

キャラクター[編集]

敵キャラクター[編集]

黒下忍
黄下忍
緑下忍
赤下忍
槍忍者
忍犬
火炎球
種子島
鎌忍者
灰下忍
風魔忍者
雲水
落武者
翁(無明上人)

ボスキャラクター[編集]

阿修羅

第1章のボス。弱点は頭。

双斧鬼

第2章のボス。2本の斧を持ち、空中を自在に動き回る。当たれば即死。

魔界半蔵

第3章のボス。巨大な太刀で防御。そして一太刀喰らえば即死。

呪縛石

第4章のボス。四角形の大きな石が2つランダムに動き回ってプレイヤーを翻弄。

風魔九人衆

第5章のボス。巨大な凧に9人乗って攻撃。中央のリーダーは耐久力あり。

落武者 霊群

第6章のボス。分身の術を使う落武者

大即身仏

ラスボス。閃光を放って攻撃。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 最後の忍道
  • 日本 1990年7月6日 (1990-07-06)
PCエンジン アイレム アイレム 4メガビットHuCARD[2] IC02004 -
2 NINJA SPIRIT
  • ヨーロッパ 1990年 (1990)
Amiga
Amstrad CPC
Atari ST
コモドール64
ZX Spectrum
Mediagenic アクティビジョン フロッピーディスク
カセットテープ
- -
3 最後の忍道
  • 日本 1993年12月18日 (1993-12-18)
ゲームボーイ Bits Studio アイレム 1メガビットロムカセット DMG-UJA (IG-02) -
4 最後の忍道
  • 日本 2007年5月8日 (2007-05-08)
Wii
バーチャルコンソール
アイレム アイレム ダウンロード - -
PCエンジン版の移植
5 パチパラ3D 大海物語2
〜パチプロ風雲録・花 希望と裏切りの学園生活〜

  • 日本 2012年5月17日 (2012-05-17)
ニンテンドー3DS アイレムソフトウェアエンジニアリング アイレムソフトウェアエンジニアリング 3DSカード - -
ゲームボーイ版の移植
6 最後の忍道
  • 日本 2015年1月14日 (2015-01-14)
Wii U
(バーチャルコンソール)
アイレム コナミデジタルエンタテインメント ダウンロード - -
PCエンジン版の移植
PCエンジン
「アーケードモード」の他にライフ制の「PCエンジンモード」がある。2007年5月8日Wiiの、2015年1月14日Wii Uバーチャルコンソールでそれぞれ配信された。
ゲームボーイ
移植はイギリスのBits Studiosが担当。ライフ制である。

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 32/40点 (PCE)[3]
(ゴールド殿堂)
19/40点 (GB)[4]
月刊PCエンジン 89/100点 (PCE)
マル勝PCエンジン 33/40点 (PCE)
PC Engine FAN 21.71/30点 (PCE)[2]
(総合186位)
ファミリーコンピュータMagazine 15.7/30点 (GB)[5]
受賞
媒体 受賞
第2回ゲーメスト大賞 大賞 10位 (AC)[6]
ベストグラフィック賞 9位 (AC)[6]
ベストエンディング賞 4位 (AC)[6]
ゲーメスト ザ・ベストゲーム 第57位 (AC)[7]
(1991年)
アーケード版
  • ゲーム誌『ゲーメスト』(新声社)誌上において行われた第2回ゲーメスト大賞では大賞10位を受賞、さらにベストグラフィック賞で9位、ベストエンディング賞で4位、ベストキャラクター賞で本作の主人公である月影が19位を獲得している[6]
  • 1991年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメスト読者の人気投票によるゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』では57位を獲得[7]、「ビデオゲームフルリスト」の紹介文では、「刀、手裏剣、鎖鎌、爆弾の4つの武器を駆使して進む忍者アクション。無駄な要素がなく非常に完成度が高かった。渋いゲームだった」と評されている[8]
  • 1998年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメスト読者の人気投票によるゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「時代設定が幕末、主人公が抜忍と非常に硬派な設定に加え、難易度も非常に高かったゲームである」、「当時のゲームの中ではグラフィックが圧倒的に美しく、その色使いも秀逸で見事に『硬派忍者ゲーム』を作り出していた」、「4種の武器にはもちろんその長所・短所があるわけだが、爆竹の地面への設置、そして鎖鎌の振り回しの2つの特殊アクションは当時驚いたものであった」、「難しいゲームであるが為ほぼ全てをパターンにして暗記していくのが重要ではあったが、ランダムな要素もいろいろあった為、臨機応変に対応していかないといけなかったところがこのゲームのいいところであろう」と紹介されている[9]
PCエンジン版

ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では8・8・9・7の合計32点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得[3]、「月刊PCエンジン」では85・90・95・85・90の平均89点、「マル勝PCエンジン」では8・7・10・8の合計33点、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.71点(満30点)となっている[2]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で186位(485本中、1993年時点)となっている[2]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では「業務用からの移植もの。PCエンジン版ではモード設定がついていて難易度が選べるようになっている。(中略)ゲーム自体は多彩な武器と忍術が魅力で、戦う場所や敵によって最適な武器や忍術を選択して進んでいく。グラフィックも美しく、和風の独特な世界を作り出している」と紹介されている[2]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.49 3.65 3.72 3.99 3.35 3.50 21.71
ゲームボーイ版

ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では6・4・5・4の合計19点(満40点)[4]、「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、15.7点(満30点)となっている[5]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 2.6 2.9 2.4 2.3 3.0 2.6 15.7

脚注[編集]

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  1. ^ 石井ぜんじ 超難度!硬派忍者アクションの決定版
  2. ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」、『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店1993年10月1日、 12頁。
  3. ^ a b 最後の忍道 [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月6日閲覧。
  4. ^ a b 最後の忍道 [ゲームボーイ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月6日閲覧。
  5. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」、『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 478頁、 ISBN 雑誌26556-4/15
  6. ^ a b c d 「ゲーメスト大賞11年史」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 22 - 23頁、 ISBN 9784881994290
  7. ^ a b 「最も愛されたゲームたち!! 読者が選んだベスト30」、『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社1991年7月1日、 63頁、 ISBN 雑誌03660-7
  8. ^ 「ビデオゲーム フルリスト」、『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社1991年7月1日、 175 - 216頁、 ISBN 雑誌03660-7
  9. ^ 「ザ・ベストゲーム」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 102頁、 ISBN 9784881994290

外部リンク[編集]