排気量
排気量 (はいきりょう)とは、内燃機関の燃焼行程に関わる容積の大きさを示す数値で、エンジンの性能指標のひとつである。単位は立方センチメートル(cc)であるが、慣習的にリットルを用いたり、日本国外では立方インチを使用するケースもある。
一般には排気量が大きくなるにしたがって、単位時間あたりの燃焼する燃料が多くなるため、エンジンのトルクおよび出力は増加する傾向にある。反対に燃費は悪化する傾向があるが、機械損失(主に摩擦)やパワーバンド、エンジン設計の関係上、小排気量エンジンが必ずしも低燃費であるわけではない。
エンジンのシリンダー内でピストンが上下する範囲の体積を行程容積といい、この値と気筒数との積が総排気量となる。内径をd(mm)、行程をS(mm)、気筒数をNとした場合、エンジンの総排気量D(cc)は次式で表される。