恒松制治
恒松 制治(つねまつ せいじ、1923年1月21日 - 2011年7月23日)は、日本の経済学者、政治家。島根県知事(3期)。第5代獨協大学学長。連邦制・道州制を提唱。戦国武将で尼子氏の家臣・立原久綱の後裔にあたる。
略歴
- 1923年、島根県大田市生まれ[1]
- 1941年、武蔵高等学校 (旧制)卒業
- 1947年、京都帝国大学経済学部卒業[1]
- 農林省(現・農林水産省)入省
- 農林省農業総合研究所出向
- 1958年、学習院大学経済学部教授[1]
- 1975年、島根県知事(1987年まで)[1]
- 1988年、獨協大学経済学部教授(1992年まで)[1]
- 1992年、獨協大学第5代学長(1993年まで)[1][2]
- 1993年、埼玉総合研究機構理事長[1]
- 1994年、勲二等旭日重光章受章[3]
- その他、社団法人行革国民会議代表
- 2011年7月23日、肺炎のため死去。88歳没[4]。
著書
単著
- 『フィリピンの経済開発と国際収支』(アジア経済研究所)1963年
- 『農村経営論』(学陽書房)1968年
- 『地方財政論』(良書普及会)1970年
- 『変革の地方自治―当面する自治体の課題』(学陽書房)1972年
- 『変革に対応する地方財政』(学陽書房)1974年
- 『地方公務員のための財政学の知識』(帝国地方行政学会)1974年
- 『理にして温:自治と連帯の社会をめざして』(ぎょうせい)1980年
- 『変わるか!地方自治―ソフト志向、価値観、21世紀へ』(学陽書房)1987年
- 『財政学の知識』(ぎょうせい)1989年
- 『いま、ふるさと創生は』(ぎょうせい)1990年
- 『連邦制のすすめ―地方分権から地方主権へ』(学陽書房)1993年
- 『地方財政論:改訂版』(良書普及会)2000年
主な共著
- 『都市財政概論』(有斐閣)1975年
- 『地方創造への挑戦』(ぎょうせい)1990年
- 『地方自治のこころ―農業問題、活性化、人づくり、連邦制への視点』(学陽書房)1990年
- 『市民が政治を変える―どこへ行く?日本の21世紀』(ほんの木)1994年
- 『討論 地方分権』(東方出版)1994年
- 『地方自治の論点101』(時事通信社)1998年
- 『新 地方自治の論点106』(時事通信社)2002年
翻訳
- 『地域再開発―地域の経済・社会再開発のための計画指針』(鹿島研究所出版会)1968年
- 『都市経済学序説』(鹿島研究所出版会)1969年
- 『開発計画』(鹿島研究所出版会)1970年
交友関係
学生時代、岸本誠二郎のゼミで一緒になった若林誠郎(京都近鉄百貨店社長)は同い年で一緒に価値論を勉強した仲だった。大学教員になった恒松に対して、若林は価値論と関係なく百貨店「丸物」に入ったものの、若林は出雲地方に知人が多く、知事時代の恒松の活躍を聞くのを楽しみにしていた[5]。
脚注・出典
関連項目
公職 | ||
---|---|---|
先代 伊達慎一郎 |
島根県知事 公選第8-10代:1975年 - 1987年 |
次代 澄田信義 |