平成筑豊鉄道DB10形ディーゼル機関車
平成筑豊鉄道DB10形ディーゼル機関車(へいせいちくほうてつどうDB10がたディーゼルきかんしゃ)は、平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線で運用されているディーゼル機関車である。2両(101・102)が存在する。
概要
元々は10t級の貨車移動機であり、1960年代に製造された国鉄のF6形貨車移動機と推測されるが、正確な製造年・製造場所は「車両」でなく「機械」扱いの出自ということもあり、不明である。
1986年(昭和61年)、南阿蘇鉄道が観光用トロッコ列車を運行するために、貨車移動機2両[1]を購入したもの。書類上は1986年協三工業の新造である。
営業路線でのトロッコ列車牽引のため、歯車比の変更、貫通制動機の設置が行われ、さらに総括制御が可能になるように改造が行われた。また、速力を上げるために車輪径を大きくし、最高速度を15km/hから25km/hとした。
1986年7月26日より、トロッコ列車「ゆうすげ号」の運転が開始すると、その専用機関車となり、2006年11月20日まで運用される。2007年3月21日より新型車のDB16形の導入により廃車となった。
しばらくは留置されていたが、北九州市門司港レトロ地区の鹿児島本線の貨物支線門司港駅 - 外浜駅間および北九州市が保有する田野浦公共臨港鉄道の廃線跡を活用した観光路線、門司港レトロ観光線用の機関車として平成筑豊鉄道が購入。2009年4月26日より運用を開始した。
主要諸元
- 全長:5,250mm
- 全幅:2,760mm
- 全高:3,071mm
- 自重:10.0t
- 機関:DS50形ディーゼル機関1基
- 軸配置:B(二軸駆動)
- 出力:112PS
脚注
参考文献
- 寺田裕一『私鉄機関車30年』JTBパブリッシング、2005年。ISBN 4-533-06149-4。