奈良県民の歌

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奈良県民の歌

県民歌の対象
奈良県

作詞 萩原四朗
作曲 福島正二
採用時期 1968年3月1日
言語 日本語
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奈良県民の歌」(ならけんみんのうた)は日本都道府県の一つ、奈良県1968年昭和43年)に制定した県民歌である。作詞・萩原四朗、作曲・福島正二

本項では、テイチクより発売されたレコードのB面に収録されている「奈良県民音頭」(ならけんみんおんど)についても解説する。

解説

奈良県民の歌
三波春夫シングル
B面 奈良県民音頭
リリース
規格 シングルレコード
レーベル テイチク(SN-644)
作詞・作曲 奈良県民の歌‥作詞:萩原四朗、作曲:福島正二
奈良県民音頭‥作詞:木村龍平、作曲:長津義司
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「奈良県民が希望と誇りをもち、いつでもどこでも気軽に愛唱できる県民の歌」を制定意義として[1]1967年(昭和42年)に公募を実施した。ところが、入選作の発表後に歌詞が秋田県本荘市(現由利本荘市)の市民歌(作詞・河西新太郎、作曲・平井康三郎)に類似していることが問題視され[2]、入選が取り消された後に改めて県出身の萩原四朗に作詞を、専門家の福島正二に作曲を依頼した[3]。仕切り直しで完成した曲は1968年3月1日に「奈良県民音頭」と共に制定され[1]三波春夫が歌唱するレコードがテイチクより発売された。

1984年(昭和59年)にはわかくさ国体の開会式で演奏されている。しかし、現在は県の公式サイトにも紹介はなく例規集に本曲と県民音頭を制定する告示(昭和43年奈良県告示第537号)が掲載されているだけに留まっている[4]。ただし、県統計協会が毎年発行する県民手帳には両曲とも掲載されている。

奈良県民音頭

「県民の歌」と合わせて公募を実施し、採用された歌詞に長津義司が県の依頼で作曲を行い「県民の歌」と同時に制定された。八重桜大仏吉野大宮人五重塔など県の歴史と名所を随所に織り込んだ軽快な作風となっている[3]

脚注

  1. ^ a b 中山裕一郎 監修『全国 都道府県の歌・市の歌』(東京堂出版2012年ISBN 978-4-490-20803-0 、308ページ。
  2. ^ 朝日新聞、1968年1月11日付夕刊8面『県民の歌が盗作? 奈良 「本荘市民歌」と類似』。
  3. ^ a b 国民文化協会『事典 シンボルと公式制度 日本篇』(国際図書、1968年)、207ページ。
  4. ^ 奈良県民の歌及び奈良県民音頭の制定