友罪

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友罪
著者 薬丸岳
発行日 2013年5月2日
2015年11月20日(文庫本)
発行元 集英社
ジャンル 推理小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本
文庫本
ページ数 528
599(文庫本)
コード ISBN 978-4087714937
ISBN 978-4087453799(文庫本)
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友罪』(ゆうざい)は、2013年集英社より発行された薬丸岳小説。また、それを原作とした2018年日本映画

あらすじ

元雑誌記者の益田純一は、編集方針を巡って編集者と暴力沙汰を起こしてしまい、書き手として廃業していた。日雇い生活を繰り返す中、社員寮のある町工場に職を得るようになる。同時期に鈴木という同世代の男性とともに試用期間に入った益田は、慣れない仕事に悪戦苦闘する。一方、鈴木は多くの技能・資格を持っていて不愛想だが即戦力ともいえる人材だった。益田は学生時代に友人がいじめを受け自殺したことに、罪の意識を感じていた。ギリギリまで友人の側にいた益田だったが、最後の最後でいじめる側に回ってしまい、その直後に友人は自ら命を絶った。そのことから今でも友人の家族のもとを訪ねては、罪の意識を和らげる代わりにひと時の息子の代わりを務めている。一方の鈴木は、仕事からの帰り道に男から追いかけられている美代子と出会う。彼女はかつて男に騙され、アダルトビデオに半ば強引に出演させられた過去があり、そのことから逃れるために人目を避けるように暮らしていた。ある日、作業中に益田は事故を起こし、指を切断する重傷を負う。しかし、鈴木の冷静な対応と駆け付けた中年タクシー運転手の山内のおかげで何とか指は元に戻る。この山内という運転手は、過去に息子が交通事故を起こし、二つの家族の子供の命を奪ったという過去をもっていた。他人の家族を壊してしまったので、山内は自分たち家族も解散させるべきとして、一家離散。そんな山内のもとに、息子が結婚をすると話が飛び込んできて山内は怒りを覚えた。

登場人物

益田純一(ますだ じゅんいち)
27歳。ジャーナリストであったが、上司との確執から退職し、現在は町工場で働いている[1]
鈴木秀人(すずき ひでと)
本名は「青柳健太郎(あおやなぎ けんたろう)
藤沢 美代子(ふじさわ みよこ)
白石弥生(しらいし やよい)
山内(やまうち)
清水(しみず)
29歳。
内海(うつみ)
21歳。
達也(たつや)
美代子の昔の彼氏。
杉本清美(すぎもと きよみ)
益田の大学の時の同期生。
須藤(すどう)
桜井学(さくらい まなぶ)
中学2年生の時に自殺した、益田の同級生。

映画

友罪
監督 瀬々敬久
脚本 瀬々敬久
原作 薬丸岳
製作 武田吉孝(企画・プロデュース)
下田淳行(企画・プロデュース)
大瀧亮
星野秀樹
製作総指揮 青木竹彦
金井隆治
出演者 生田斗真
瑛太
夏帆
山本美月
富田靖子
奥野瑛太
飯田芳
小市慢太郎
矢島健一
青木崇高
忍成修吾
西田尚美
村上淳
片岡礼子
石田法嗣
北浦愛
坂井真紀
古舘寛治
宇野祥平
大西信満
渡辺真起子
光石研(特別出演)
佐藤浩市
音楽 半野喜弘
撮影 鍋島淳裕J.S.C.
編集 早野亮
制作会社 ツインズジャパン
製作会社 映画「友罪」製作委員会
配給 ギャガ
公開 日本の旗
2018年5月25日
上映時間 129分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 5億円[2]
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2018年5月25日に公開。監督・脚本は瀬々敬久が担当し、生田斗真瑛太が主演を務めた。

キャスト

スタッフ

受賞

脚注

外部リンク