危急種
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保全状況 (IUCNレッドリストカテゴリー) |
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絶滅 |
絶滅 (EX) 野生絶滅 (EW) |
絶滅危惧 |
絶滅寸前 (CR) 絶滅危惧 (EN) 危急 (VU) |
低リスク |
保全対策依存 (CD) 準絶滅危惧 (NT) 低危険種 (LC) |
その他 |
データ不足 (DD) 未評価 (NE) |
関連項目 レッドリスト 国際自然保護連合 絶滅危惧種 |
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおける 危急種(ききゅうしゅ、Vulnerable species)[1]とは、絶滅の危険性が高いと判断された種のことを指す。IUCNでは、「野生絶滅の高い危険性」がある種を危急種と定義している[2]。危急種は、環境の悪化などちょっとした状況の変化によって、容易に絶滅危惧種にカテゴライズされる恐れがある。
種の保全状況が危急になる主な理由は、生息地の破壊や消失などである。生息状況をモニタリングされている危急種もおり、常に絶滅の危機に晒されている。
基準
[編集]IUCNでは、ある種が以下の5つの条件の内1つでも満たしていれば、危急種に分類する[3]。
- 3世代以内、あるいは10年以内での個体数減少率が30%以上。
- 生息域、分布域が250km2以下、あるいは10000km2以下(種の特長によって異なる)。
- 減り続けた個体数が10000個体以下、あるいは10年(または3世代)で10%以上個体数が減り続けた。
- 個体数が1000個体以下。
- 100年後に絶滅している可能性が10%。
日本の環境省が定めたレッドデータブックには、IUCNの危急に相当するカテゴリーとして、絶滅危惧II類が定められている[4]。ただし、種を絶滅危惧II類に選定する基準は、IUCNの危急カテゴリと全く同じではない。また、絶滅危惧II類が採用される前の旧環境庁(当時)レッドデータブックでも「危急種」というカテゴリーが採用されていた[4]。
哺乳類
[編集]鳥類
[編集]脚注
[編集]- ^ WWF-Japan
- ^ 矢原、川窪 (2002) p.47
- ^ 矢原、川窪 (2002) p.48
- ^ a b EICネット環境用語集
- ^ “IUCN Red List of Threatened Species”. IUCN. 2024年10月24日閲覧。
参考文献
[編集]- 矢原徹一、川窪伸光(編)『保全と復元の生態学 野生生物を救う科学的思考』(2002年、文一総合出版)ISBN 978-4-8299-2170-8