オオアルマジロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
オオアルマジロ
オオアルマジロ
オオアルマジロ Priodontes maximus
保全状況評価[a 1][a 2]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svgワシントン条約附属書I
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: アリクイ目 Xenarthra
: アルマジロ科 Dasypodidae
: オオアルマジロ属
Priodontes F. cuvier, 1825
: オオアルマジロ P. maximus
学名
Priodontes maximus
(Kerr, 1792)
シノニム

Priodontes giganteus Fischer, 1814

和名
オオアルマジロ
英名
Giant armadillo

Priodontes maximus range map.png

オオアルマジロPriodontes maximus)は、動物界脊索動物門哺乳綱アリクイ目(異節目)アルマジロ科オオアルマジロ属に分類される哺乳類。本種のみでオオアルマジロ属を構成する。

分布[編集]

アルゼンチン北東部、ガイアナコロンビア南部、スリナムパラグアイブラジル仏領ギアナベネズエラ[1][2][a 2]

形態[編集]

体長75-100センチメートル[1][2]。尾長45-55センチメートル[1][2]体重18.7-22.3キログラムとアルマジロ科最大種[1]。種小名maximusは「非常に大きい、最大の」の意。全身は体毛が変化した鱗状の板(鱗甲板)で覆われる[1][2]。頭部の鱗甲板(頭甲)は卵型[1]。頭甲と肩部の鱗甲板(肩甲)は頸帯で繋がる。肩甲と腰の鱗甲板(腰甲)の間にある帯状の鱗甲板(帯甲)は11-13本で、甲全体を可動させることができる[1]。尾の鱗甲板は均一な大きさで不規則な横帯状に並ぶ[1]。鱗甲板の色彩は淡褐色や黒褐色で、頭部や尾の下部は黄白色[1]

耳介は小型で[2]、卵型[1]。前肢の指は5本で大型の爪があり、特に第3指の爪は大型で20センチメートルに達する[1]。後肢の趾は5本[1]

乳頭の数は2個[1]

生態[編集]

森林や森林周辺にあるサバンナなどに生息し、水辺を好む[1][2]。平均453ヘクタールの行動圏内で生活する[1]夜行性(本来は昼行性だったが、乱獲により夜行性になったとする説もある。)で、昼間は穴の中で休む[1][2]。前肢を使わず後肢だけで歩行することもあり、動きは俊敏[1]。周囲を見渡す際は、後肢だけで立ちあがることもある[1]。危険を感じると穴を掘って隠れる[1]

食性は動物食で、主にシロアリを食べるが、昆虫クモ、陸棲の貝類ミミズ、爬虫類、動物の死骸なども食べる[1][2]。前肢で蟻塚や地面を掘り起こし、中にいる獲物を食べる[1]

繁殖形態は胎生。妊娠期間は約4か月[1][2]。1回に1-2頭の幼獣を産む[1][2]。授乳期間は4-6週間[1][2]。生後9-12か月で性成熟する[1][2]

人間との関係[編集]

生息地では食用とされることもある[1][2]

開発による生息地の破壊、食用の乱獲などにより生息数は激減している[1][2]

参考文献[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』、講談社2001年、40、109頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『絶滅危惧動物百科3 ウサギ(メキシコウサギ)-カグー』 財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店2008年、18-19頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ CITES homepage
  2. ^ a b The IUCN Red List of Threatened Species
    • Superina, M., Abba, A.M., Porini, G. & Anacleto, T.C.S. 2009. Priodontes maximus. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.