千畳敷 (和歌山県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Ihimutefu (会話 | 投稿記録) による 2016年3月15日 (火) 07:55個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

千畳敷
千畳敷

千畳敷(せんじょうじき)は和歌山県西牟婁郡白浜町の景勝海岸である。円月島 とともに円月島(高嶋)及び千畳敷の指定名称で国の名勝に指定されている。

地形

新第三紀層の砂岩からなる、太平洋に面したスロープ状の岩盤である。砂岩は非常に柔らかいため、打ち寄せる波の浸食を受け、複雑な地形を形成している。

その広さはおよそ4ヘクタールで、を千枚敷けるほどの広さであることが名前の由来である。三段壁円月島 と並び、白浜町の景勝地として知られている。

この場所から望む夕日の美しさは有名で、広大な太平洋へ夕日が沈む光景は「日本の夕陽百選」にも選ばれている。

通常時は岩盤の上を歩くことが出来るが、波浪注意報警報発令時には立入りが禁止される。年間を通して風が強い事が多く、台風中継がこの場所で行われる事がしばしばである。

落書き被害

先述の通り、砂岩は非常に柔らかいため、硬貨などで簡単に削れる。それが故に、心無い者による落書き被害が後を絶たない。白浜町では条例で「都市公園の損壊行為は10万円以下の罰金」と定めているが、実際の適用までにはなかなか踏み込めず、観光客らのモラルに訴えるしかないのが実状である。

2003年には、機械を利用して落書き全てを消去する計画を検討したものの、費用が高額になるため見送りとなっている。落書きは自然風化によって少しずつ消えるが、書き込まれるペースはそれ以上であり、今も岩盤には無数の落書きが刻まれたままである。

交通アクセス

周辺情報

関連項目

外部リンク

座標: 北緯33度40分19.2秒 東経135度19分53.2秒 / 北緯33.672000度 東経135.331444度 / 33.672000; 135.331444