内山田竹志
内山田 竹志(うちやまだ たけし、1946年8月17日 - )は日本の自動車エンジニアで実業家。トヨタ自動車代表取締役会長、一般社団法人日本経済団体連合会副会長、東和不動産株式会社監査役。
略歴
父の亀男もトヨタマンで、3代目クラウンの開発責任者(チーフエンジニア)を務めた。1969年(昭和44年)に名古屋大学工業学部応用物理学科を卒業し、トヨタ自動車工業株式会社(現・トヨタ自動車株式会社)に入社。1994年(平成6年)に第2開発センター第2企画部主査に就任し、同年から初代プリウスの開発責任者となる[1]。1996年(平成8年)に同センターチーフエンジニア、1998年(平成10年)に取締役、2001年(平成13年)に常務取締役、2003年(平成15年)に専務取締役、2005年(平成17年)に取締役副社長、2012年(平成24年)に取締役副会長、2013年に代表取締役会長(第5代、工販分離前から数えると第9代[2])に就任した[3]。豊田章男社長体制下で、副社長、副会長、会長を歴任しており、トヨタ自動車本体の社長を経ないで同社会長に就任したのは、1978年(昭和53年)に第4代トヨタ自動車工業株式会社会長に就任した花井正八以来のこととなる。2013年(平成25年)からは日本経済団体連合会副会長にも就任している。2012年(平成24年)の役員報酬は1億1100万円、2013年(平成25年)の役員報酬は1億6500万円、2014年(平成26年)の役員報酬は1億6500万円[4]。
2014年(平成26年)4月10日、トヨタは、最大熱効率を38 %まで高めたアトキンソンサイクルエンジンの開発完了と、2016年(平成28年)までに14機種の高効率エンジンを投入することを発表し、在来型(ノンハイブリッド)エンジンの強化に力を入れていく方針を明らかにしたが、この背景には、ハイブリッド車に強い思い入れのある内山田が経団連副会長に就任して、現場に対する影響力が弱まったことも原因にあるという。トヨタのエンジニアによると、「(内山田の考えは)あくまで主役はハイブリッドでエンジンは脇役。ガソリンエンジンはまだいいほうで、ディーゼル部門などは内山田さんの前では小さくなっていなければならなかった」という[5]。
関連項目
脚注
- ^ 時代を駆ける:内山田竹志/1 プリウス、手探りの連続 毎日新聞 2012年10月23日
- ^ トヨタ自動車75年史 歴代の会長・副会長・社長(含 受章歴) トヨタ公式サイト
- ^ トヨタ自動車株式会社 - 会社案内 役員
- ^ 「"年収1億円超"の上場企業役員443人リスト」東洋経済オンライン2015年03月18日
- ^ 燃費戦争のウラ側 トヨタvsホンダ…きっかけはマツダだった? (4/6ページ) SankeiBiz 2014年4月20日
- ^ 春の褒章、内山田竹志氏(トヨタ元副社長)らに藍綬 日刊工業新聞 2015年4月28日
ビジネス | ||
---|---|---|
先代 張富士夫 |
トヨタ自動車会長 第5代 : 2013年 - |
次代 (現職) |