信子 (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Anakabot (会話 | 投稿記録) による 2022年6月30日 (木) 11:35個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (Bot作業依頼#Cite bookの更新に伴う修正)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

信子
監督 清水宏
脚本 長瀬喜伴
原作 獅子文六 小説『信子』
製作 大辻梧郎
出演者 高峰三枝子
音楽 伊藤宣二
撮影 厚田雄春
編集 浜村義康
製作会社 松竹松竹大船撮影所[1]
配給 松竹
公開 日本の旗1940年4月9日[2]
上映時間 90分[3][注釈 1]
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

信子』(のぶこ)は、1940年4月9日に公開された清水宏監督の日本映画[1]

概要

雑誌『主婦の友』で連載された[3]獅子文六の小説『信子[5]』の映画化である。この原作は製作・配給を担当した松竹の宣伝によれば「女性版『坊っちゃん』とも言われる」と謳われている[6]

あらすじ

小宮山信子(高峰三枝子)は新任の女学校教師として九州から上京した[6]。信子は上京後、芸者の置屋を経営する親戚、お佳(飯田蝶子)の所に下宿していた[6]

校長は信子に体育の授業をし、地方の強い訛りを直すように忠告する。信子は訛りで生徒たちに嘲笑され、教師としての始まりは複雑だった。その後、体育教師として女学校で授業を進めていたものの、芸者見習いのチャー子(三谷幸子)が信子に弁当を届けに来たことがきっかけになって芸者置屋に下宿していることを女学校に知られ[6]、置屋を出て舎監として女子寮に住み込むこととなった[6][注釈 2]

信子以外の女性教師たちは女学校の有力者細川夫人(吉川満子)とその娘頼子(三浦光子)に振り回されていたが、信子は頼子に対し他の教師のように親の威光を恐れて依怙贔屓することなく向かい合った[6]。そして、頼子以外の女生徒たちは女子寮で共同生活する寮監の信子を慕うようになり、また信子の手を焼かせる頼子に対し反感を示すようになったが、頼子はその輪に入れず孤立した[6]

孤立した頼子はガス自殺を図るものの、達成することなく救出された[6]。女学校は不祥事として信子1人に責任を取らせようとするが、助かった頼子の父、細川源十郎(奈良真養)は娘頼子に真剣に向かい合った教師信子に感謝を示した[6]

スタッフ

キャスト

DVD

  • あの頃映画 信子 (DVD) (Media notes) (日本語). 松竹. 29 May 2013. {{cite AV media notes2}}: |format=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明); 不明な引数|director=は無視されます。 (説明); 不明な引数|publisherid=は無視されます。 (説明)

脚注

注釈
  1. ^ 国立映画アーカイブによれば90分[3]allcinemaによれば91分[4]
  2. ^ 1947年以前の芸者売春も行っていた[7]
脚注
  1. ^ a b c d e f g h i 文化庁.
  2. ^ a b c d e 映連.
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 国立映画アーカイブ.
  4. ^ a b c d e f g h i j k allcinema.
  5. ^ 獅子文六『信子』朝日新聞出版、2017年8月。ISBN 9784022648556 
  6. ^ a b c d e f g h i 松竹.
  7. ^ "芸者". 日本大百科全書 ニッポニカ小学館. コトバンクより2021年12月13日閲覧

参考文献

関連項目

外部リンク