今井康之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。115.36.126.195 (会話) による 2021年3月11日 (木) 14:39個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (多すぎる内部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

いまい やすゆき
今井 康之
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
研究分野 薬学
研究機関 日本学術振興会
東京大学
静岡県立大学
出身校 東京大学薬学部卒業
東京大学大学院
薬学系研究科
博士課程修了
主な業績 粘膜免疫機構の研究
可食性植物抗体の研究
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

今井 康之(いまい やすゆき)は、日本の薬学者免疫学糖鎖生物学生化学)。学位は薬学博士東京大学1982年)。静岡県立大学副学長・薬学部特任教授・大学院薬学研究院特任教授、静岡県公立大学法人理事。

日本学術振興会奨励研究員、東京大学大学院薬学系研究科助教授、静岡県立大学薬学部教授、静岡県立大学大学院薬学研究科研究科長、静岡県立大学薬学部学部長、静岡県立大学学長補佐などを歴任した。

来歴

東京大学薬学部薬学科にて薬学を学び、同大学の大学院に進学し、薬学系研究科生命薬学専攻の博士課程を修了した。1982年 東京大学薬学博士 論文名は「自己免疫疾患の発症メカニズムの研究」[1]。大学院修了後、一時は日本学術振興会の奨励研究員を務めたが、東京大学に戻り、薬学部にて教務職員として採用された。のちに、助手として教鞭を取った。1989年からはアメリカ合衆国に渡り、カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部の客員研究員となった。帰国後は東京大学に戻り、大学院薬学系研究科にて助教授を務めた。1998年には東京大学から静岡県立大学に転じ、薬学部にて教授を務め、大学院薬学研究科でも教授を兼任し、研究科長も務めた。静岡県立大学の「健康長寿科学教育研究の戦略的新展開」プロジェクトがグローバルCOEプログラムに採択されると、「グローバルCOE拠点運営委員」に就任した。また、2011年からは、静岡県立大学薬学部の学部長を務めている[2]。2020年3月31日、定年により静岡県立大学の教授を退いた[3]。同年4月1日より特任教授として教鞭を執った[3]

研究

専門は薬学であり、免疫学、糖鎖生物学、生化学といった分野を中心に研究活動を行っている。免疫学に関しては、粘膜免疫機構の研究業績が知られている。グローバルCOEプログラムに採択された静岡県立大学の「健康長寿科学教育研究の戦略的新展開」プロジェクトでも、今井は「病原細菌に対する粘膜免疫の研究と免疫治療」の研究に取り組んでいる[4]。また、化学物質に起因するアレルギー反応や、接触過敏症、化学物質過敏症といった、免疫の過剰反応の研究にも取り組んだ。

略歴

  • 1977年 東京大学薬学部卒業。
  • 1982年 東京大学大学院薬学系研究科生命薬学専攻博士課程修了。
  • 1982年 日本学術振興会奨励研究員。
  • 1983年 東京大学薬学部教務職員。
  • 1985年 東京大学薬学部助手。
  • 1989年 カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部客員研究員。
  • 1997年 東京大学大学院薬学系研究科助教授。
  • 1998年 静岡県立大学薬学部教授。
  • 1998年 静岡県立大学大学院薬学研究科教授。
  • 2012年 静岡県立大学大学院薬学研究院教授。
  • 2020年 静岡県立大学定年退職。
  • 2020年 静岡県立大学薬学部特任教授。
  • 2020年 静岡県立大学大学院薬学研究院特任教授。

著作

翻訳

寄稿

論文

  • 今井康之研究代表者『正常細胞およびガン細胞の交通におけるマクロファージのC型レクチンの役割』今井康之、1995年。
  • 今井康之研究代表者『糖鎖認識デバイスを活用した細胞移植におけるナビゲーション法の開発』今井康之、1997年。

脚注

  1. ^ 博士論文書誌データベース
  2. ^ 「教員人事情報」『はばたき』118巻、静岡県立大学広報委員会、2011年、20頁。
  3. ^ a b 「教員人事」『はばたき』141号、静岡県立大学広報委員会、2020年8月7日、18頁。
  4. ^ 「大学院薬学研究科」『拠点構成メンバー:静岡県公立大学法人 グローバルCOEプログラム』静岡県立大学グローバルCOEプログラム事業推進拠点事務局。

関連項目

外部リンク