亀川清長

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亀川 清長(かめかわ きよなが)は日本の元裁判官東京地方裁判所判事福岡地方裁判所部総括判事那覇地方裁判所所長などを歴任し、2010年に依願退官した。

職歴

主な判決・判断

靖国神社参拝問題

2001年8月13日に小泉首相(当時)が靖国神社を参拝したことにより信教の自由等を侵害されたとして、九州などに在住の211名が損害賠償を求めていた裁判で、2004年4月13日の福岡地裁判決において原告の請求を棄却した。しかし、傍論で小泉首相の参拝が公的なものであると認定し、「参拝は違憲」とした[2]判決理由において、参拝の合憲性の議論が十分になされていない中で参拝が繰り返されていることを問題視。裁判所が参拝の違憲性に関して判断を避ければ今後も同様の行為が繰り返されるとし、「違憲性を判断することを自らの責務と考える」と述べた[3][4]総理大臣による靖国神社参拝を違憲と判断したのは、1991年仙台高裁判決に次いで二例目であった(岩手県議会靖国神社訴訟を参照)。
この判決に対し、国民運動団体「英霊にこたえる会」は亀川ら3名の裁判官の罷免を要求して、国会裁判官訴追委員会に訴追請求状を提出するなどの運動を行った。

人物

那覇地裁所長就任の際に、裁判員制度について「裁判官は法律の知識を持った一市民として参加できるのではないか」と述べた[5]

関連項目

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 裁判官検索:亀川清長 法律情報サイト e-hoki
  2. ^ 福岡地判平成16年4月7日 平成13年(ワ)第3932号 損害賠償等事件 判時1859・76 裁判所
  3. ^ 首相の靖国参拝に違憲判決/厳しさ増す首相の参拝 Web東奥
  4. ^ 「違憲判断回避できない」亀川裁判長、異例の説明 産経ニュース
  5. ^ 那覇地裁所長着任会見 一市民の目線で「裁判員制度」を 琉球朝日放送 報道制作部