中西香爾
中西 香爾(なかにし こうじ、1925年5月11日 - )は香港生まれの日本の化学者。有機化学の分野、特に生物活性天然有機化合物の分野で高い評価を受けており、円偏光二色性、核オーバーハウザー効果などを構造決定の技術として導入した業績は名高い。イチョウから得られる化合物ギンコライド類の研究などがよく知られている。趣味はマジック。
略歴
- 1944年甲南高等学校 (旧制)の理科を卒業。
- 1947年名古屋大学理学部卒業。天然物化学の権威である平田義正の薫陶を受ける。
- 1950年ハーバード大学に留学。
- 1955年より名古屋大学助教授、東京教育大学教授、東北大学教授を務めた後、1969年からアメリカコロンビア大学教授。
受賞
- 1967年 朝日賞
- 1978年 アーネスト・ガンサー賞
- 1986年 パウル・カラー・ゴールドメダル
- 1990年 日本学士院賞・恩賜賞、アーサー・C・コープ賞
- 1992年 シェーレ賞
- 1996年 ウェルチ化学賞
- 2003年 キング・ファイサル国際賞
- 2004年 テトラヘドロン賞
他に全米科学アカデミー化学賞など。