与那原テック
与那原テック(よなばるテック)は、 沖縄県与那原町にかつて存在した遊園地である[1]。
概要
開園は1966年(昭和41年)8月7日[1][2]。モータリゼーションテーマパークであり[3]、キャッチフレーズは「科学が生んだおとぎの国 総合自動車遊園地」[1]。建設予定地は何もない原野であり、そこを切り開く形で建設が進められた。なお、建設には2~3年を要した[4]。開園当日での事故発生に伴い、一旦は休園したものの、17日に再開園。オープン当時は、遊園地と呼ばれるものがなかった沖縄であったが、全長250〜300メートルほどのジェットコースターを始め、メリーゴーラウンド、観覧車、お化け屋敷、ゴーカート、ケーブルカーなどがあった[4][1][5][6][3]。また、麓には「与那原海水浴場」があることもポイントであった[3]。1968年(昭和43)のこどもの日には、3万人が来場した[1]。
東陽バスが管理、運営を行っていたが[3]、施設の老朽化に伴い1986年(昭和61年)4月1日に閉園[3]。閉園に至った要因の1つとして、丘から吹く塩を含む強風により、遊具に錆が起きやすくなり、メンテナンス費用が膨大になったことが挙げられている[4]。閉園後、1988年(昭和63年)に東洋バスが管理する「東陽ゴルフクラブ」となったものの、のちに売却され[3]、現在は「マリンタウンゴルフ」となっている[1][4]。また、麓にあった「与那原海水浴場」は埋め立てられ、現在は住宅エリアとして、与那原側が「マリンタウン東浜」、西原側が「マリンタウン東崎」となっている[3]。
なお、ホンダ経営の多摩テック(2009年9月30日閉園)、生駒テック(1965年3月閉園)、朝霞テック(1973年11月閉園)との関係は無い。
脚注
- ^ a b c d e f あの日の沖縄 1966年8月7日「与那原テック」開園, 沖縄県公文書館 2022年8月8日閲覧。
- ^ 与那原町の歴史/昭和(復帰前), 与那原大綱曳資料館 2022年8月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g 【復帰50年】沖縄交通事情が一夜にして変わった「730」とレトロバス, HUB沖縄 2022年8月8日閲覧。
- ^ a b c d 「島ネタCHOSA班」2016年04月28日 No.1618号, 週刊レキオ 2022年8月8日閲覧。
- ^ 与那原テックとドライブイン, 沖縄アーカイブ研究所 2022年8月8日閲覧。
- ^ 与那原テック(リフトなど), 沖縄アーカイブ研究所 2022年8月8日閲覧。