三井有明鉱火災事故

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三井有明鉱火災事故(みついありあけこうかさいじこ)は、1984年1月18日福岡県三池郡高田町(現・みやま市)の三井三池炭鉱有明鉱において発生した坑内火災である。

この火災によって83人が死亡し、日本における最後の大規模な坑内火災災害となった。

事件概要

火災の原因は単純で、旧式のベルトコンベアの整備不良から発火し、そこに付着し堆積していた炭粉に着火して、火は一気に鉱道内に走った。坑道内で稼動中の坑夫らは、逃げ場を失い、多くは一酸化炭素中毒によって死亡した。

裁判

遺族らは福岡地方裁判所損害賠償請求を提起した。訴訟は、当時としては異例のスピードで審理を進め、企業の責任を認め、集団提訴から3年半で和解解決を得た。集団被災訴訟における民事的紛争解決のあり方を提示した訴訟である。