ヨハン・ガスタイガー
Johann Gasteiger | |
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生誕 |
1941年10月27日 ドイツ、ダッハウ |
居住 | ドイツ |
国籍 | ドイツ |
研究分野 | 化学者 |
研究機関 |
フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルク ミュンヘン工科大学 |
出身校 |
チューリッヒ工科大学 チューリッヒ大学 ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン |
博士課程 指導教員 | ロルフ・フーズゲン |
主な業績 |
ケモインフォマティクス 化学におけるニューラルネットワーク |
プロジェクト:人物伝 |
ヨハン・ガスタイガー(Johann Gasteiger、1941年10月27日 –、ダッハウ生まれ)は、ドイツの化学者、ケモインフォマティシャンである。これらの分野の様々な書籍を執筆、編集している[1][2]。
経歴
[編集]ヨハン・ガスタイガーはルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン、チューリッヒ工科大学、チューリッヒ大学で化学を学んだ。1971年にルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンで有機化学のPhDを取得した[注 1]。1972年までカリフォルニア大学バークレー校で博士研究員を務めた後、ミュンヘン工科大学にアシスタント・プロフェッサーとして着任し、1979年にイヴァール・カール・ウギの指導の下で教授資格を得た。1994年から2007年までフリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルクの「Computer-Chemie-Centrum」(計算化学センター)において教授を務めた。1997年、Computer-Chemie-Centrumで開発されたソフトウェアを流通するため、Molecular Netoworks社を設立した。
ヨハン・ガスタイガーはケモインフォマティクスの先駆者の1人である。主な研究的興味は医薬品設計(例えばQSARを使った)、化学反応のシミュレーション(有機化学における合成計画のため)、分光学のための機械学習、化学におけるニューラルネットワークと遺伝的アルゴリズムの応用である。
研究
[編集]1979年、ヨハン・ガスタイガーとMario Marsiliは分子中の原子部分電荷の反復計算のための手法を発表した[3]。この論文はガスタイガーの論文の中で最も引用回数が多い[4]。
1987年から1991年まで、ChemInform RXデータベースの開発のプロジェクトマネージャーを務めた。1985年から、ガスタイガーのグループで3D構造生成プログラムCORINAが開発されている[5]。
ガスタイガーは化学におけるニューラルネットワークの使用を切り開いてきた[6][7]。今日ニューラルネットワークがケモインフォマティクスにおける標準的手法の1つであることは主にガスタイガーの貢献による。
受賞
[編集]- 1991年 Gmelin-Beilstein Denkmünze(ドイツ化学会)、計算化学への貢献による。
- 1997年 ハーマン・スコルニク賞(アメリカ化学会・化学情報部会)
- 2005年 Mike Lynch賞(Chemical Structure Association)
- 2006年 ACS Award for Computers in Chemical and Pharmaceutical Research
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ (ed.), Johann Gasteiger (2003). Handbook of chemoinformatics : from data to knowledge. Weinheim: Wiley-VCH. ISBN 3-527-30680-3
- ^ (eds.), Johann Gasteiger ; Thomas Engel (2003). Chemoinformatics : a textbook (1. reprint. ed.). Weinheim: Wiley-VCH. ISBN 3-527-30681-1
- ^ Gasteiger, Johann; Marsili, Mario (January 1978). “A new model for calculating atomic charges in molecules”. Tetrahedron Letters 19 (34): 3181–3184. doi:10.1016/S0040-4039(01)94977-9.
- ^ Wendy Warr, "In Honor of Johnny Gasteiger", honorary lecture at the 2. German Conference on Chemoinformatics, Goslar, 14 November 2006.
- ^ Gasteiger, J.; Rudolph, C.; Sadowski, J. (January 1990). “Automatic generation of 3D-atomic coordinates for organic molecules”. Tetrahedron Computer Methodology 3 (6): 537–547. doi:10.1016/0898-5529(90)90156-3.
- ^ Zupan, J.; Gasteiger, J. (July 1991). “Neural networks: A new method for solving chemical problems or just a passing phase?”. Analytica Chimica Acta 248 (1): 1–30. doi:10.1016/S0003-2670(00)80865-X.
- ^ Zupan, Jure; Gasteiger, Johann (1999). Neural networks for chemists (2nd ed.). Weinheim: Wiley-VCH. ISBN 3-527-29779-0
外部リンク
[編集]- ヨハン・ガスタイガーの著作およびヨハン・ガスタイガーを主題とする文献 - ドイツ国立図書館の蔵書目録(ドイツ語)より。