ミカドヤモリ属

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ミカドヤモリ属
ツギオミカドヤモリ
ツギオミカドヤモリ Rhacodactylus leachianus
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : ヤモリ下目 Gekkota
: ヤモリ科 Gekkonidae
亜科 : イシヤモリ亜科 Diplodactylinae
: ミカドヤモリ属 Rhacodactylus
学名
Rhacodactylus Gray, 1842

ミカドヤモリ属(ミカドヤモリぞく、Rhacodactylus)は、爬虫綱有鱗目ヤモリ科に含まれる属。

分布

フランスニューカレドニア[1][2][3]固有属

形態

最大種はツギオミカドヤモリで本属のみならずヤモリ科最大最重量種[1][2]。最小種のツノミカドヤモリでも全長20センチメートルとヤモリ科内では大型種で構成される[2]

四肢だけではなく尾にも趾下薄板と同様の機能(尾下薄板)を持ち、枝に尾を巻きつけることができる[2]。再生尾には尾下薄板がない[2]

分類

生態

樹上性[2][3]夜行性だが、昼間も活動し日光浴を行う[2]

食性は動物食傾向の強い雑食で、昆虫節足動物、爬虫類、鳥類果実などを食べる[2]

コモチミカドヤモリを除く種は卵生で1回に2個の卵を産む[2]。コモチミカドヤモリのみ胎生で幼体を産む[2]

人間との関係

ペット用として飼育されることもあり、日本にも輸入されている。ニューカレドニアに生息する野生動物の輸出は禁止されているため、研究用として輸出された個体に由来する繁殖個体のみが流通する[2]。オウカンミカドヤモリは1880年から1994年まで発見例がなかったが、再発見以降は累代繁殖された個体が多く流通する[1][2]。樹上性のため高さのあるケージを用意するのが望ましい[2]。床材としてヤシ殻土や腐葉土枝や流木、バーグチップ、キッチンペーパーなどを敷く。コルクバークを組み合わせる、あるいは植物をケージ内に入れて足場や隠れ家にする[1][2]。日光浴を行うことやカルシウム不足の疾患防止のため、隠れ家を用意したうえで紫外線量の弱い爬虫類用の蛍光灯を照射したり日光浴させる[1][2]。餌としてコオロギなどの昆虫や大型種ではピンクマウスやウズラの雛、潰した果実、果実製のベビーフード、昆虫ゼリーなどにカルシウムを添加して与える[1][2]。専用の配合飼料も市販されている[2]

画像

参考文献

  1. ^ a b c d e f 海老沼剛『爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2 ヤモリ上科&スキンク上科』、誠文堂新光社2004年、47-52、131頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 江藤勝康 「世界のヤモリを楽しむ ミカドヤモリ」『クリーパー』第35号、クリーパー社、2006年、136、138、149頁。
  3. ^ a b 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、18頁。

関連項目