オウカンミカドヤモリ

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オウカンミカドヤモリ
Gekkoninae Rhacodactylus ciliatus tete.png
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
: ヤモリ科[2] Gekkonidae
亜科 : イシヤモリ亜科[3] Diplodactylinae
: Correlophus
: オウカンミカドヤモリ C. ciliatus
学名
Correlophus ciliatus
Guichenot, 1866
シノニム

Rhacodactylus ciliatus (Guichenot, 1866)

英名
New caledonian crested gecko
Rhacodactylus ciliatus range map.jpg
分布

オウカンミカドヤモリCorrelophus ciliatus)は、ヤモリ科イシヤモリ亜科に分類されるトカゲの一種である。従来、本種はミカドヤモリ属Rhacodactylusに分類されていたが、分類を細分化するために、サラシノミカドヤモリと共にCorrelophusという新しい属に移されている[3]

分布域・形態[編集]

橙色の個体。

ニューカレドニア固有種である。

全長20センチメートル[4]。体色には変異がある。

種小名ciliatus「縁毛のある、睫毛(まつげ)のある」の意で、眼上部から背面にかけて並ぶ棘状の鱗を睫毛に見たてたことが由来と思われる。和名や英名はこの突起状の鱗を王冠(Crest)に見たてたと思われる。尾にも趾下薄板と同じような吸着機能がある。尾を自切した場合、基部には玉状の組織が形成され、元のような長い尾に再生しない[5][6]

生態[編集]

交尾中の個体。

森林に生息する。夜行性だが、日光浴も行う。発見例が少ないため、野生での生態はあまりわかってはいない[4]

食性は動物食傾向の強い雑食で、昆虫類節足動物果実等も食べる。植物質を摂取するのは獲物の少ない環境に対する適応だと考えられている。

繁殖形態は卵生で、1回に2個ずつの卵を5-9回に分けて地中に産む。卵は60-90日で孵化する。孵化した幼体は通常、最初の脱皮を行うまでは餌を食べず、卵黄の栄養分で過ごす。

人間との関係[編集]

本種は1866年に記載されてから数例の発見例があったのみで、1994年に再び発見されるまでは発見例がなく、絶滅したと考えられていた[5]

ペット用として飼育されることもあり、日本にも輸入されている。主に英名であるクレステッドゲッコーの名称で流通し、「クレス」という愛称で親しまれている[6]。ニューカレドニアに生息する野生動物の輸出は禁止されているため、研究用に輸出された個体から繁殖した個体のみが流通する。発見例こそ少ないものの飼育下での繁殖が容易だったためミカドヤモリ属内で最も流通の多い種となっている。以前は高価だったが、繁殖個体の流通が増加しつづけたため価格が落ち着き、専門店等では店頭で普通に見かけられる種となっている。流通するのはオスが大半で、メスは少なく高価。高さのあるテラリウムで飼育される。枝や流木、コルクバークを組み合わせて足場や隠れ家にする。日光浴を行うため紫外線が必要になり、日光に当てたりそれに変わる照明が必要になる。雑食のため餌としては昆虫類だけではなく果実、昆虫ゼリー、専用の人工飼料も与える。樹上棲ヤモリの中でも人気が高く、飼育入門種とされることもある。過度にストレスがかかると、発作的に口を開けて暴れまわり、ヤシガラなどの床材を口にする土食いを行い、体内に土が詰まって死ぬ場合がある[7]

品種[編集]

飼育の歴史こそ短いものの、赤や黄色等の様々な体色をした個体を掛け合わせたものが品種として産出されている。

  • オレンジ
  • タイガー
  • ダルメシアン
  • ファイア
  • レッド

出典[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]