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ポールダンス

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ニー・ホールドを決めるポールダンサー

ポールダンスとはダンスおよび体操の一種である。垂直の柱(ポール)を使った官能的なダンスでストリップクラブやジェントルマンズ・クラブでよく行われているが、最近ではより芸術的なポールダンス(チャイニーズポール)が性産業以外のキャバレーサーカス、舞台芸術の公演として演じられている。高度な技になると、相当の筋力・持久力が必要になる。ストリップクラブでのポールダンスは通常体操的ではなく、ストリップショーやダンサー同士のラップダンス英語版と合わせて行われている。ダンサーによってポールを単につかむだけの場合もあれば昇り降り、スピン、倒立などのより体操的な動きを行う場合もある。熟練には上半身と体幹の力が重要であり、時間をかけてこれらの筋力を鍛える必要がある。

ポールダンスは現在ではエクササイズとしても認められており、有酸素無酸素運動両方のトレーニングに用いられている。ポールダンスの流行に伴って、認定スクールと資格が作られている。

ポールダンスはまた舞台芸術としても広く認められ、近代サーカスにも取り入れられている。モントリオールシルク・ドゥ・ソレイユはその一例である。ここではアクロバットとして様々な色のキャットスーツに身を包んだ演者が、優れた筋力と技術を要する高度なポールダンスを披露している。

起源

ポールダンスは1920年代のアメリカで、旅芸人がテントの支柱を使って曲芸を行ったのが始まりとされ、1950年代頃にはテントの支柱からダンス用のポールに取って代わったとされる。但し支柱や棒を用いた曲芸自体はそれより以前から出初式など世界各所で行われており、「広義」の意味でポールを使った曲芸自体は1920年代よりも以前から存在している。

ポール

通常のポール

家庭用のステージポール

通常のダンス用ポールは筒状の鋼鉄あるいは真鍮製で、床から天井まで伸びている。天井側も固定すると安定性が増すが天井が高いナイトクラブや持ち運び型ポールなどもあり、必ずしもそうなってはいない。ポールの直径は片手で楽につかめるように、アメリカ合衆国では普通約5cmとされている。アジアで使われるポールは少し細く、4.5cmかそれ以下である。

もう一つの一般的なポールに、回転式ポールがある。これは通常のポールとほぼ同じだが、名前の通りボールベアリングによってポール自体が回転する。このポールは、スピードと勢いを生み出して劇的な効果を得るのが狙いである。

家庭用のものも出回っており、練習や有酸素運動に用いられる。材質は鏡面加工ステンレス鋼クロムメッキ鋼、焼付塗装、LEDの電飾付きのアクリルガラス製「グローポール」、チタン真鍮などがある。材質によって、つかみやすさに違いがある。鏡面加工スチールは最もすべすべした材質の一つで、より速く滑らかな動きが出来る。真鍮のポールは摩擦が大きいため手や腿でホールドしやすく、ゆっくりした官能的なダンススタイルに向いている。

ポールは天井の梁にねじを切ることで固定できる。また、工事を必要とせずに張力によって設置されるものもある(つっぱり棒のように)。固定式、回転式、また双方を切り替えられるタイプも存在する。

ショー用ポール

クラブで使われるポールの中には視覚効果を狙ったものも出ている。これらのポールは透明なプラスチック製で水や反射する物質が入っており、ストロボ光や基部に仕込まれた照明とあわせて使うことできらきらと輝くなどの効果が得られる。ただしこの種のポールは曲げに弱く、摩擦で火傷しやすいため高度な技を行うには適さない。

エクササイズとしてのポールダンス

ポータブル型ポールでのクロス・ニー・リリース

最近ではポールダンスは新しいエクササイズとして注目され人気を増しており、主に女性の(時には男性も)トレーニング補助具としてポールが使われている[1]。このエクササイズは全身の能力を向上させるとともに、(自分の体を抵抗として用いることによって)特に上半身の筋力を向上させる。

ポールダンスの競技会

もっとも一般的なポールダンスの競技会は今でもストリップクラブで開かれる「素人芸大会」であるが、ポールダンスをスポーツや芸術として真面目に取りあげようとする動きは世界的に広がっている。

ポールダンスの競技会はストリップクラブの「素人芸大会」から距離を置こうとしており、ヌードやストリップを厳しく排し単なる性的魅力よりも競技者の技術と芸術性にフォーカスしようとしている。

脚注

  1. ^ Stripping Off The Weight, CBS News website, retrieved on 8/20/2007.

関連項目

外部リンク