ペデルペス
ペデルペス | ||||||||||||||||||||||||||||||
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Pederpes finneyae
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Pederpes finneyae Clack, 2002 | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ペデルペス |
ペデルペス(Pederpes、「岩を這うもの」または「岩の足」と「ペーター(発見者)の足」をかけている)は、約3億5,000万年前(石炭紀前期)のスコットランドに生息していた絶滅両生類である。化石では尾部が失われていたが、推定全長1m程度の湿地や浅瀬に住む生物だったと考えられている。頭骨は幅が狭く高さがあり、頑丈な歯を持っていた。
概要
イクチオステガやアカンソステガのようなデボン紀に生息していたまだ陸上に完全に適応できていない最古の両生類と、石炭紀後期のエリオプスのような陸上に適応した両生類を繋ぐ化石記録は長い間知られていなかった。この間の約2,000万年の期間は、それを指摘した古生物学者アルフレッド・ローマー (Alfred Romer) の名にちなみ、「ローマーの空白 (Romer's Gap)」と言われていた。その空白のさなかに生息していたミッシングリンクがペデルペスである。1971年に発見されて以来魚類のものだと思われていた化石が四肢動物であると判明し、2002年にジェニファー・クラック (Jennifer A. Clack) によって記載された[1]。
特徴
- イクチオステガ目の原始的な形質と、派生的な特徴を併せ持つ。
- 鐙骨は太く、まだ聴覚は発達していなかった。また側線系があった。
- イクチオステガに似た、幅の広い肋骨を持っていた。
派生的な形質としては
- 先行する種の様に足が横向きに突き出しているのではなく、爪先が前方を向いて効率的に歩行できるようになった。
- 指の数は後の四肢動物の基本形である5本。
- 脊椎はラキトム型。
出典
- ^ Clack, J. A. (2002). “An early tetrapod from 'Romer's Gap'”. Nature 418 (6893): 72–76. doi:10.1038/nature00824. PMID 12097908.