フィクション

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フィクション英語: fiction)とは、作り事、虚構のこと[1][2]。あるいは、作り話。作話。創作[1]

概説

英語の「fiction」とは、ラテン語のfictio(「作られたもの」)を語源としている。

「fiction フィクション」は、一般には「事実でないことを事実らしく作り上げること」を意味している[3]。つまり、虚構、絵空事、作り話、事実ではないもの、想像上のもの、捏造されたものなどを指す。

法律用語の「(legal) fiction」は(法的)擬制と訳される。

文学用語(文学研究用語)としての「fiction フィクション」は、「架空の出来事を想像的に描いた物語。特に散文で書かれた小説総称する語で、同様に想像的要素の多いとは区別するならわしである[3]。」とされている。つまり文学用語としては、想像的な様々な作品の中でも、特に散文形式のものを指す用語として使われているのである。

また「フィクション」には、虚構ではない実際の出来事の物語を「ノンフィクション」と呼ぶことで、「フィクション」をそれと対照的に扱う用法もある[3]。よってノンフィクションの小説や映画は、事実を再現しているか、基にしたストーリー構成で成り立っている。

Oxford Dictionaryは(も)「fiction」の解説の1番目に「散文形式で書かれた作品で、特に想像上の出来事や人々を描いたもの[4]」を挙げ、2番目に「でっちあげられたもの、あるいは本当ではないこと[5]」を挙げている。

広辞苑や大辞泉では、1番目の意味に「作り事、虚構」を挙げ、2番目の意味に「作り話。創作」を挙げている。 大辞泉では2番目の意味の説明で「作者の想像力によって作り上げられた架空の物語。小説。」ともしている。

ちなみに「物語」と言うと、内容は事実ということもそうでないということもありうるが、「フィクション」と言う場合は内容が事実とは異なる、ということになる。

日本語ではfictionを「架空の物語」ともいう。 スーパーコンピュータの開発に伴い、2016年には人工知能(AI)による小説も描かれるようになった。フィクションにおける人工知能はかつて様々な作品を産んだが、この時から人工知能がフィクションを思考するようになった。

フィクションに関する研究

脚注

  1. ^ a b 広辞苑 第五版 p.p2298
  2. ^ 大辞泉
  3. ^ a b c ブリタニカ百科事典 【フィクション】
  4. ^ literature in the form of prose, especially novels, that describes imaginary events and people. [1]
  5. ^ something that is invented or untrue. [2]

関連項目

外部リンク