フアン・ホセ・カストロ

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フアン・ホセ・カストロ

フアン・ホセ・カストロJuan José Castro1895年3月7日 - 1968年9月3日)は、アルゼンチン作曲家指揮者

ブエノスアイレス州アベジャネーダ出身。ブエノスアイレスピアノヴァイオリン作曲を学んだ。1920年代にヨーロッパ賞を受賞し、パリに留学してスコラ・カントルムヴァンサン・ダンディらに師事した。1925年に帰国した後、1928年にルネサンス室内オーケストラの指揮者となり、1930年にはテアトロ・コロンの指揮者に就任した。また1939年から1943年までブエノスアイレス音楽院の教授を務めた。

1940年代よりアメリカ合衆国メキシコチリペルーなど国際的に活動するようになり、1947年からキューバのハバナ管弦楽団の、1949年からウルグアイのソドレ交響楽団の指揮者となった。1952年から翌年までオーストラリアメルボルン交響楽団の指揮者を務め、1956年から1960年までブエノスアイレス国立交響楽団の指揮者を務めた。その後は1964年までプエルトリコ音楽院の学部長として教壇に立った。

兄弟のホセ・マリアワシントンも作曲家である。ホセ・マリアやヒラルド・ヒラルディらとともに「新しい集団」(Grupo Renovación)という作曲家グループを結成していた。

作品[編集]

  • ヴァイオリン・ソナタ(1914)
  • チェロ・ソナタ(1916)
  • ピアノ・ソナタ第1番(1917)
  • 交響曲第1番(1931)
  • 聖書交響曲(1932)
  • アルゼンチン交響曲(1934)
  • 交響曲第3番(1936)
  • 交響曲第4番(1939)
  • ピアノ・ソナタ第2番(1939)
  • バレエ「オッフェンバッキアーナ」(1940)
  • ピアノ協奏曲(1941)
  • 弦楽四重奏曲(1942)
  • 交響曲第5番(1956)

参考文献[編集]

  • Don Randel, The Harvard Biographical Dictionary of Music. Harvard, 1996, p. 144.