ハレクラニ
ハレクラニ(Halekulani)は、ハワイ・ホノルルのワイキキ・ビーチにある高級ホテルである。
概要
ハレクラニには約2万平米の敷地に5棟の建物が建っており、客室数は453である。ハレクラニの土地や建物は三井不動産の所有であり、名称の「ハレクラニ」は、ハワイ語で「天国にふさわしい家」を意味している。
ハレクラニは高級ホテルグループである「ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド」、および「帝国ホテル」のメンバーである。ハレクラニはこれまで、トラベル&レジャー誌の『World’s Best 2005』をはじめ、多くの受賞をしている。また、ハレクラニは、モビル・トラベル・ガイドの四つ星、及びアメリカ自動車協会(AAA)の4ダイアモンズという格付けを得ている。
ハレクラニの館内には、「ハウス・ウィズアウト・ア・キー」、「オーキッズ」、「ラ・メール」という3つのレストランのほか、「スパ・ハレクラニ」や、「ルワーズ・ラウンジ」がある。
なお企業としてのハレクラニ・コーポレーションは、ハレクラニの向かいにあるワイキキパークホテル(1987年開業)も経営しているため、両ホテルは姉妹ホテルの関係にある。
歴史
- 1883年 ロバート・ルワーズが現在のハレクラニの場所に木造2階建の家(ビーチハウス)を建てる。この家を漁師たちに一部開放したことから、漁師たちの間で「ハレクラニ」と呼ばれるようになる[1]。
- 1907年 エドウィン・アーウィンがルワーズから建物を借り、レジデンシャル・ホテル、「ホー・ツリー(Hau Tree)」として開業[1]。
- 1917年 ジュリエット・キンベルとクリフォード・キンベル夫妻がホテルを買収。この際に「ハレクラニ」の名称が復活する[2]。
- 1932年 チャールズ・ディッキーの設計による「ルワーズハウス」(現在の本館)が完成[3]。
- 1962年 オーナーがノートン・クラップ家に移る[1]。
- 1981年 米国三井不動産がハレクラニを買収。アメリカを拠点とする運営会社「ハレクラニ・コーポレーション」が設立された[2]。建物の老朽化が進んでいたため、全面改修を行うべく一時休業する。
- 1984年 全面改修が完了し再開業[3]。ホテルオークラと提携を結ぶ。
- 2009年 ホテルオークラとの提携を解消し、新たに帝国ホテルと提携を結ぶ[4]。
特記すべき仕様・設備
- スイミングプールの底には120万個の南アフリカ産ガラス・モザイクタイルが敷き詰められており、それらによってカトレア蘭がかたどられている[5]。
- レストラン「ハウス・ウィズアウト・キー」の外には、樹齢100年のキアエの木(Kiwae tree)がある。
- Charles W. Watsonが1983年(昭和58年)に作成したペア彫刻、「Mahiole(羽のついたヘルメット)」
エピソード
- これまでハレクラニに滞在したセレブリティーは多数おり、キューバ・グッディング・ジュニア、Matt Lauer、ベット・ミドラー、J・J・エイブラムス、ダイアナ・クラールなどは、ほんの一部の例である[6]。
- 2014年10月に将棋の竜王戦第1局(糸谷哲郎七段 対 森内俊之竜王)が本ホテルで行われた。
脚注
- ^ a b c 第90回 天国に相応しい館という意味の「ハレクラニ」 - ホノルル点描・2009年6月14日
- ^ a b ハレクラニの歴史 - ハレクラニ公式サイト
- ^ a b 天国にふさわしい館 - 竜王戦中継Plus・2014年10月17日
- ^ 「ハレクラニ」、「ワイキキパークホテル」の日本における予約関連業務を帝国ホテルに委託 - 三井不動産・2009年1月9日
- ^ “Halekulani Hotel - Guest Facilities - Beach & Pool”. Halekulani. 2008年2月14日閲覧。
- ^ “Celebrity Spotting on Oahu”. Oahu Visitors Bureau. 2007年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年2月14日閲覧。
外部リンク
- ハレクラニ 公式ウェブサイト(日本語)
- ハレクラニ 三井不動産株式会社
- Fact Sheet Halekulani