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ネチズン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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ネチズンNetizenNetwork Citizenの略称)とは、インターネットなどのコンピュータネットワーク上の社会に属している、という意識の強い人々の呼称である。ネット市民。

日本ネティズンという表記で紹介されていた事もあるが定着することなく、現在は死語と化している。ネット市民は「市民ネット」(政党名)と混同されがちなため、やはりあまり使用されない。日本の場合、匿名掲示板として2ちゃんねるが著名なため、ほとんどの場合「2ちゃんねらー」がこれに相当する。場合によっては「ブロガー」「mixiユーザー」などが代替する。

発祥

ネットワークを「もう一つの社会」として好意的に捉える文脈で用いられる言葉であり、アメリカコロンビア大学から起こったと言われている。

「Netizen's Cyberstop」というWebサイトが存在する(Michael Haubenが主宰)。1993年の春頃に、そのMichael Haubenがニュースグループ名「net.citizen」を縮めて「Netizen」としたのが語源と言われている。

韓国で発展したネチズン

国境や立場を超えた、ネットワーク上での人のつながりが強く意識される。近年はおもに韓国内でもちいられている。特に、盧武鉉大統領の誕生には、ネチズンの動向が大きく関わったとされる。

日本国内では、ネチズンという用語は発祥由来どおりの意味では定着していない。その理由としては、ネットワーク上の社会という概念自体が弱いことや、日本語としての語感がきわめて悪いことが挙げられる。

盧武鉉の勝利に大きく寄与したといわれる、ネチズンの象徴的メディア『オーマイニュース』が2006年8月28日に日本語版を創刊した。日本国内では、この日本語版自体のたどった経過の印象が、韓国でいわれたネチズンなるものの印象に重なることとなった。

さらに、ネチズンという言葉自体、韓国メディアが多用してきたため「韓国のインターネット利用者」と認識されている。

しかし、ネチズンの誹謗中傷を苦に、自殺した韓国人俳優も数多く存在する。実際に、韓国の人気女優であるチェ・ジンシルが、インターネットでの誹謗中傷を苦に自殺した。また、パク・ヨンハの自殺も、ネチズンの中傷が原因のひとつといわれている。

関連項目