トゥチャ諸語

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トゥチャ諸語
話される国 中華人民共和国の旗 中国
民族 トゥチャ族
話者数 約7万1500人
言語系統
言語コード
ISO 639-2 sit
ISO 639-3 各種:
tjs — ムズ語
tji — ビジ語
消滅危険度評価
Severely endangered (Moseley 2010)
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トゥチャ諸語又はブレト諸語中国語: 土家语 ビジ語(北トゥチャ語):Bidritsa ムズ語(南トゥチャ語):Mritxo 原始形:*Britskat)はトゥチャ族により用いられている二つの言語、或いは同一言語の二つの方言の総称である。

概説

トゥチャ諸語は明らかにチベット・ビルマ語派の言語ではあるものの、周辺の言語から借用された語彙が多い為、具体的な分類はまだ不明瞭である。

トゥチャ族全体の人口835万人(2010年中国国勢調査より)[1]に対し、トゥチャ語の話者数は北トゥチャ語話者には約10万人[1](うち単一言語話者は僅かに100人ばかり[1])、南トゥチャ語話者には約数百人のみ[1]が推定された。残りの人については、学校教育や若い世代が親から勧められる等の事情により中国語(西南官話[2])の使用が目立つ。

トゥチャ族の主な居住地は湖南省の北西部、湖北省南西部、重慶市(元四川省)南東部及び貴州省の北東部である。

脚注

  1. ^ a b c d エスノローグより。外部リンクを参照。
  2. ^ 官話の分布図より。

外部リンク