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チベット学

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チベット学の創始者 - ハンガリーの東洋言語学者ケレシュ・ジョーマ

チベット学(チベットがく)は、チベット民族歴史文化を研究する学問である。

概要

欧米人の間でチベットの存在が意識されたのは、17世紀初頭にチベットに入ったポルトガル宣教師アントニ・アンドラーデは見聞をまとめたことがきっかけであったとされている。欧米人のチベット民族史研究に大きな役割を果たしたのは、1716年にチベットに入ったイタリア宣教師イッポリト・ジェシドーリである。かれはチベットのラサで五年に住んでいて、チベット民族の言語、歴史、文化を学んだ。彼は1721年に帰国後、『チベット史』を編纂し、その後、チベットの存在が欧米人に広く知られているた。一般にジェシドーリを欧米人のチベット研究に最初の学者と見なされた。だが、学問としてのチベット学の祖とされているのは、ハンガリー東洋言語学者ケレシュ・ジョーマである。かれは、1820年にチベットに入って、チベット民族の言語を一生懸命に勉強し、その後『英藏辞書』・『チベット語法』・『チベット語辞書』などの多くのチベット語辞書を編纂し、欧米のチベット民族研究に大きな役割を果たした。特に1840年フランス人フーフィリップ・コックスはフランスで欧米の最初の『チベット研究会』を設立したこと、同時に、オランダ人ヤコブ・シュミットによってロシアサンクトペテルブルクでチベット研究を始まったことがきっかけで、チベット学の存在が欧米人に広く知られて、チベット研究が欧米においては徐々に盛んに行われた。

20世紀に入る後、チベットとの人的物的交流が盛んになり、チベット学も文学美術法律政治経済など細分化・専門化が進展していくことになる。特にチベットのこの地域ではチベット学も徐々に盛んになった。[1]

著名なチベット学者

イタリア

  • 世界で最も有名なイッポリト・ジェシドーリ(Ippolito Desideri)
  • ジョセフ·トゥッチ(Giuseppe Tucci)
  • ルチアーノ·ピートチ(Luciano Petech)

ハンガリー

  • ケレシュ・ジョーマ(Sándor Kőrösi Csoma)
  • リゲティ[2]

フランス

  • フーフィリップ・コックス(Philippe Édouard Foucaux)
  • アレクサンドラ・デビッド・ニール(Alexandra David-Néel)[3]
  • ジャックバコット(Jacques Bacot)
  • ロルフ·スタイン(Rolf Stein)

オランダ

  • アイザック・ジェイコブ・シュミット(Isaac Jacob Schmidt)
  • 大変有名人であるジョン・ファン・マン

イギリス

  • チャールズ·アルフレッド·ベル(Charles Alfred Bell)
  • フレデリック·ウィリアム·トーマス(Frederick William Thomas (philologist))
  • ヒュー·エドワード·リチャードソン(Hugh Edward Richardson)
  • デビッド·スネルグローブ(David Snellgrove)

アメリカ合衆国

  • メルビン·ゴールドスタイン(Melvyn Goldstein)
  • ロバート·バーネット(Robert Barnett)
  • マシュー·ケープスタイン(Matthew Kapstein)
  • エリオット·スパーリング(Elliot Sperling)
  • アレックス·マッケイ(Alex McKay)
  • ジェフリー·サミュエル(Geoffrey Samuel)

オーストリア

  • エルンスト·スタインウェイター(Ernst Steinkellner)

ドイツ

  • H·ホフマン

ロシア

  • Шмидт, Яков Иванович
  • Цыбиков, Гомбожаб Цэбекович
  • Фуко, Филипп-Эдуар
  • Туччи, Джузеппе
  • Рерих, Юрий Николаевич
  • Кёрёши Чома, Шандор
  • Востриков, Андрей Иванович

チェコ

  • ジョセフ·コルマス(Josef Kolmaš)
  • ダニエル·ベローンスキー(Daniel Berounský)

日本

河口慧海能海寛寺本婉雅多田等観青木文教長尾雅人佐藤長山口瑞鳳川喜田二郎中根千枝高山龍三立川武蔵白館戒雲福田洋一奥山直司御牧克己今枝由郎田中公明石濱裕美子

中国

珀东•乔来朗杰、波米•强巴洛珠、才旦夏茸、东嘎•洛桑赤列、多吉杰博、法尊、根敦群培、霍康•索朗边巴、毛尔盖•桑木旦、钦绕诺布、拉巴平措、格勒、大丹增、索朗多吉、旦增伦珠、安才旦。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク