山口瑞鳳

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山口 瑞鳳(やまぐち ずいほう、1926年2月21日 - )は、日本の仏教学者、チベット学者。東京大学名誉教授成田山仏教研究所客員研究所員。文学博士(東京大学、1979年)。石川県鳳至郡門前町(現・輪島市)生まれ。旧名・川尻博。

オウム事件の際、テレビ局とタッグを組んで中沢新一およびチベット仏教そのものへの批判を展開した[1]。その際のニンマ派への言及はあまりにひどく、「ニンマ派の修行であるトゥゲルは、男の人が単独で性瑜伽つまりオナニーをする」「“幻覚”を見ると悟りの境地に達するとする」「それに意味があるんだと思い込むように前行でマインドコントロールをする」といった、チベット学者とは到底思えない程の稚拙で低劣な、そして悪意を伴った内容であった。特にトゥゲルは光のパターンをありのままに観察する修行であり、そもそも性瑜伽とすら全く無関係であるため完全な悪意ある捏造発言である。

ユングが座右の書としたチベット死者の書偽経と断じて持論を展開するなど、チベット学の国内の権威とされながらも、チベットに対するその基本姿勢には敬意が無く批判的である。 また、彼の提唱するチベット語の「二表現位相」理論は根本的に誤っていると評されるため、彼の論文を参照する際にはその点に注意が必要とされる。

略歴[編集]

受賞歴[編集]

著書[編集]

単著[編集]

  • ナラ王ものがたり 青葉書房 (学級図書館) , 1957
  • スタイン蒐集チベット語文献解題目録 2冊組、東洋文庫, 1977-78
  • 吐蕃王国成立史研究 岩波書店, 1983
  • チベットの仏教と社会 春秋社, 1986
  • チベット(上)、東京大学出版会〈東洋叢書 3〉, 1987。ISBN 4-13-013033-1
  • チベット(下)、東京大学出版会〈東洋叢書 4〉, 1988、改訂版2004。ISBN 4-13-013049-8
  • チベット語文語文法 春秋社, 1998
  • 「概説」チベット語文語文典 春秋社, 2002
  • 「要訣」チベット語文語文典 成田山新勝寺「成田山仏教研究所」, 2003
  • 「評説」インド仏教哲学史 岩波書店, 2010

翻訳・編著[編集]

論文[編集]

参考文献[編集]

  • 福田洋一「日本のチベット学10年--山口瑞鳳博士の研究を中心に」『仏教学』36, 1994


脚注[編集]

  1. ^ オウムと中沢新一「虹の階梯」オナニー修行 麻原彰晃が心酔した宗教学者