ジャミロクワイ (アルバム)

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ジャミロクワイ (Emergency on Planet Earth)
ジャミロクワイスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル アシッド・ジャズ
時間
レーベル ソニーミュージック / エピック・レコード
プロデュース Mike Nielsen
チャート最高順位
ジャミロクワイ アルバム 年表
ジャミロクワイ
(1993年)
スペース・カウボーイの逆襲
(1994年)
『ジャミロクワイ』収録のシングル
  1. 「いつになったら気づくんだい」
    リリース: 1992年10月19日
  2. 「死ぬには早すぎる」
    リリース: 1993年3月1日
  3. ブロウ・ユア・マインド
    リリース: 1993年6月4日
  4. 「地球は緊急事態」
    リリース: 1993年8月2日
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ジャミロクワイ』(Emergency on Planet Earth)は、1993年にリリースされたジャミロクワイの1枚目のスタジオ・アルバム[1]。2022年にリリース30周年を記念してレコード版として再発売された。

概要

  • 楽譜通りに演奏したり歌ったものを収録するのではなく、収録時の雰囲気や気分でアレンジして収録するため1曲が長くなることもある。10分や8分と言う長い曲を出せたのはこのアルバムのみ。これ以降もライブ収録(楽譜通りではないアレンジ収録)はしているものの、レコード会社の意向により1曲3〜4分になっている。
  • When you gonna learnはボーカルのジェイがデビュー前に作詞作曲したものをキーボードのトビーがアレンジした。トビーも環境問題に関心はあったもののジェイほど強い信念はなかった。しかしながら音楽として、この曲はジェイがやろうとしていることの方向性はトビーと一致していたためジェイと一緒に音楽をやっていこうと決めた曲でもある[2]
  • デンマークフェロー諸島の伝統文化として大量の鯨が虐殺された事を受け、1993年9月にロンドン市内でデンマークの捕鯨に反対する大規模な抗議デモが起こった。参加者の多くは10代20代の若者で、この時ジャミロクワイはデモ会場で抗議スピーチをし、When you gonna learnを演奏した[3]
  • 発売当時は白人のバンドがアフリカ系音楽のような曲を出すことへの批判や、スティーヴィー・ワンダーの真似との批判もあり、様々なメディアで同じような質問がジェイに向けられていたが「音楽に肌の色は関係ない」と常に答えていた[4]。後に「トラベリング・ウィズアウト・ムービング」が世界一売れたアルバムとして表彰された時の授賞スピーチで、白人がアフリカ系音楽をやっている事が受け入れられた事への喜びを語った[5]

収録曲

#タイトル作詞・作曲時間
1.「いつになったら気づくんだい」(When You Gonna Learn (Digeridoo))ケイ
2.「死ぬには早すぎる」(Too Young to Die) 
3.「フックト・アップ」(Hooked Up) 
4.「僕が好きなら、僕はやる」(If I Like It, I Do It)ケイ、Nick Van Gelder
5.「ミュージック・オブ・ザ・マインド」(Music of the Mind) 
6.「地球は緊急事態」(Emergency on Planet Earth)ケイ
7.「それが何でも、僕はやめられない」(Whatever It Is, I Just Can't Stop)ケイ
8.ブロウ・ユア・マインド(Blow Your Mind) 
9.「革命 1993」(Revolution 1993) 
10.「ディジン・アウト」(Didgin' Out)ケイ、Wallis Buchanan

ミュージックビデオ

When you gonna learn

バンドリーダーのジェイ・ケイは、環境問題についてもっとみんなに考えるようにインパクトのあるビデオを作りたいと思っていた。そのためにジェイはグリーンピースに頼んで環境破壊や動物虐待に関する衝撃的な映像を入手し、ミュージックビデオに入れた。ビデオにはホロコーストのようなカットも存在し、映像があまりにも衝撃的なためテレビで流すことは禁止になった[6]

脚注