ジムノペディ
クラシック音楽 |
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作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
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楽器 |
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『ジムノペディ』 (Gymnopédies) は、エリック・サティが1888年に作曲したピアノ曲。
第1番から第3番までの3曲で構成され、それぞれに主題があり、
- 第1番「ゆっくりと悩める如く」
- 第2番「ゆっくりと悲しげに」
- 第3番「ゆっくりと厳かに」
となっている。
解説
3/4拍子のゆったりとしたテンポ、装飾を排した簡素な曲調、独特の愁いを帯びた旋律が特徴として挙げられ、とくにこの曲の第1番がサティの代表的作品として、タイトルとともに知られるようになった。 『ジムノペディ』とは、青少年を大勢集めて全裸にして踊らせて、古代ギリシアのアポロンやバッカスなどの神々をたたえる「ジムノペディア[1](ギュムノパイディア)」という祭典に由来しており、サティはこの祭りの様を描いた古代の壺を見て曲想を得たといわれる。また、一説には彼が愛読してやまなかったフローベールの『サランボー』からインスピレーションを得て作曲したとも言われている。[2]
あまり表舞台に出たがらないサティのために、友人であったクロード・ドビュッシーによって、単一のピアノ曲からより大きな規模による演奏形態である管弦楽曲に編曲された(第1番と第3番)。「なぜ第2番を編曲しなかったのか?」という問いに、ドビュッシーは「第2番まで編曲して聞かせるには少し退屈だから」と答えたといわれる。
日本での普及
日本では、戦前に早坂文雄と共にサティ作品の演奏・紹介に努めていた伊福部昭が、1951年に著した「音楽入門―音楽鑑賞の立場」において『人類が生みえたことを神に誇ってもよいほどの傑作』と絶賛していたが、当時は曲自体ほとんど知られることは無かった。1975年に開館した西武美術館において、それまでタブーとされていた美術館内での環境音楽として使用され、この曲が多くに認知されるようになった。
この曲には気分を落ち着かせる効果もあるとされ、例えば病院における血圧測定中に心身の緊張をほぐすBGMとして流されたり、精神科などでは心理療法の治療の一環として使用されることもある。また、演劇やTV番組の静かな場面でのBGMとして流されることも多い。