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サリチル酸メチル

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サリチル酸メチル
サリチル酸メチル
識別情報
CAS登録番号 119-36-8
KEGG D01087
特性
化学式 C8H8O3
モル質量 152.15
外観 無色油状液体
密度 1.174, 液体 (25 ℃)
相対蒸気密度 5.26
融点

−8 ~ −7

沸点

222

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

サリチル酸メチル(サリチルさんメチル、methyl salicylate)はフェノール類の一種で、サリチル酸カルボキシ基メチル基が結合した物質である。サリチル酸とメタノールが脱水縮合したエステルにあたる。特有の芳香があり、消炎作用をもつ。

合成

+ CH3OH → サリチル酸メチル + H2O

植物

サリチル酸メチルは植物にも存在する。特にカバノキ科カバノキ属アズサ等)、ツツジ科シラタマノキイチヤクソウ科などの植物には多量に含まれ、そのため切ると独特のにおいがする。一般の植物にも少量含まれ、個体内では植物ホルモンであるサリチル酸の前駆体として転流し機能しているとの報告がある。また揮発性なので、個体間でも傷害を伝えるシグナル物質として働くと考えられている。

関連項目