ゴンズイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。RedBot (会話 | 投稿記録) による 2012年5月24日 (木) 17:55個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (r2.7.2) (ロボットによる 追加: vi:Chi Cá ngát)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ゴンズイ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 魚上綱 Pisciformes
: 硬骨魚綱 Osteichthyes
: ナマズ目 Siluriformes
: ゴンズイ科 Plotosidae
: ゴンズイ属 Plotosus
: ゴンズイ P. lineatus
学名
Plotosus japonicus
Yoshino and Kishimoto, 2008
「ごんずい玉」

ゴンズイ

  1. ナマズ類の魚類。本項で解説。
  2. ミツバウツギ科の樹木。

ゴンズイ (権瑞、学名 Plotosus japonicus) は、体長10cm~20cmに達するナマズ目海水魚である。茶褐色の体に頭部から尾部にかけて2本の黄色い線がある。集団で行動する習性があり、特に幼魚の時代に著しい。幼魚の群れは巨大な団子状になるため、「ごんずい玉」とも呼ばれる。この行動は集合行動を引き起こすフェロモンによって制御されていることが知られている。

背びれ胸びれの第一棘条には毒があり、これに刺されると激痛に襲われる。なお、この毒は死んでも失われず、死んだゴンズイを知らずに踏んで激痛を招いてしまうことが多いため、十分な注意が必要である。

地方によっては味噌汁や天ぷらなどで食されることがある。

他の魚と同様、ギギ、ハゲギギ、ググといった、地方ごとにさまざまな呼称があるという。

近似種

近似種にミナミゴンズイがいるが、鰓耙数、垂直鰭の軟条数、脊椎骨数に差異があるが、外形での同定は困難である。基本的にゴンズイは本州から沖縄県に分布し、ミナミゴンズイは九州から琉球列島、インド洋、西太平洋に広く分布する。この2種は長らく同種とされていたが 2008年に別種とされた。

参考文献

Yoshino, T and H. Kishimoto. 2008. Plotosus japonicus a new eeltail catfish (Siluriformes: Plotosidae) from Japan. Bull. Natl. Mus. Nat. Sci. Ser. A, Suppl., 2, 1-11.