ケーニグセグ・アゲーラ

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ケーニッグゼグ・アゲーラ
概要
販売期間 2011年 -
ボディ
乗車定員 2名
ボディタイプ 2ドアタルガトップ
駆動方式 MR
パワートレイン
エンジン フォード製5LV型8気筒ツインターボDOHC
変速機 7速デュアルクラッチ
車両寸法
ホイールベース 2,662mm
全長 4,293mm
全幅 1,996mm
全高 1,120mm
車両重量 1,330kg
系譜
先代 CCX
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アゲーラAgera )はスウェーデンの自動車メーカーケーニッグゼグが2011年から販売するスーパーカーである。ここではベースモデルの「アゲーラ」に加え、スペックが強化された「アゲーラR」などについても記述する。

概要

ケーニッグゼグ・CCXの後継機として発表された。車名はスウェーデン語で「行動する」という意味の"Agera"と、古代ギリシャ語で「不老」という意味の"Ageratos"からとられた。

アゲーラ

2010年3月のジュネーブモーターショーで発表された。自社開発のV型8気筒5.0Lツインターボエンジン。発表当時の排気量は4.7Lの予定だったが、販売時に5.0Lに変更になった。最高出力940PS/6,900rpm。2,700rpmから6,170rpmまでの広い回転域で1,000Nm以上のトルクを発生させることができ、最大トルクは1,100Nm/4,000rpm。

エクステリアデザインは歴代モデルと同様のコンセプトを持つが、空力性能が向上しておりCd値は0.26である。

100km/hまでの加速時間は3.1秒、200km/hまでは8.0秒、さらに100km/hからの制動距離は30.5mであり、加速、制動性能ともにクラス最高レベルに達する。最高速度は395km/hと公表されている。

アゲーラR

2011年のジュネーブモーターショーで発表された、アゲーラをベースにその性能を向上させたモデルである。エンジンにはアゲーラから大きな変更はないが、最高出力は1,115PS/6,900rpm、最大トルク1,200Nm/4,100rpmであり、それぞれ175PS、100Nm向上している。100km/hまでの加速時間は2.9秒、200km/hまでは7.5秒でこちらもアゲーラより速く、耐・横G性能は1.6Gであり、コーナリング性能も高い。最高速度は理論上440km/hも可能であるとされる。

2013年型

最高出力は25PS向上して1,140PSに、許容回転数は7,250rpmから7,500rpmに引き上げられた。足回りには中空構造のワンピースカーボンファイバーホイールを装着、サスペンションも改良が施された。また新たにエアロパーツを補強したことでダウンフォース量も向上した。

アゲーラRが樹立した世界記録

2011年9月、第三者によってアゲーラRの走行性能のテスト[注釈 1]が行われ、その際に以下の部門で世界記録を樹立した。

  • 0-300km/h:14.53秒
  • 0-200mph(約322km/h):17.68秒
  • 300-0km/h:6.66秒
  • 200-0mph:7.28秒
  • 0-300-0km/h:21.19秒
  • 0-200-0mph:24.96秒

ケーニッグゼグはこれらをギネス世界記録に申請、同年12月に「停止状態から300km/hまで加速して再び停止するまでが最も速い2人乗りの市販車:記録21.19秒」が正式に認定された。

アゲーラS

アゲーラRをもとにした環境配慮仕様車である。先代のCCXRはバイオヒューエル燃料を使っていたがアゲーラSはエレクトリックシステムを使用する。最高出力は1,030PS/7100rpm、最大トルク1,100Nm/4,100rpm。

2013年のジュネーブモーターショーにて100台生産を記念してアゲーラSハンドラ(Hundra )が公開された。エキゾーストパイプなどに純金を使用し、フルカーボン仕様となっている。

アゲーラ・RS

One:1

2014年のジュネーブモーターショーで発表された、ケーニッグゼグの創業20周年を記念して作られたアゲーラの究極モデル。生産台数6台。性能は最高出力1360PS、最大トルク1371Nmに引き上げられた。理論上の最高速度は440km/hと公表されている。また、空力面でも2本のシャークフィンやアクティブエアロシステムを装備するなど大幅な改良が施されている。名前の由来は、最高出力が1360PSなのに対し、車重も1360kgでパワーウェイトレシオが1:1=One:1な事から。1360PS(1341HP)というパワーが1メガワットに当たることから、ケーニッグゼグはこれを「メガ・カー」と呼称している。

注釈

  1. ^ その時使用された計器は、ギネスから使用が認められたレースロジック製のものである。

出典

参考文献

関連項目

外部リンク