クーガン法

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クーガン法(―ほう)とは子役が稼いだ収益の一部を子役自身のために残すことを義務つけたアメリカ合衆国の法律(カリフォルニア州法)。英語表記は「California Child Actor's Bill」。

概要

1921年チャップリンの映画「キッド」で起用された子役のジャッキー・クーガン(1921年当時7歳)の稼いだ、約300万ドルの資産を両親が全て浪費したことが発覚し、親と訴訟沙汰になったことが契機となって1939年に制定された。

未成年者が稼ぐ収益から、未成年者の生活・世話・維持・教育・訓練のための費用などの額を確保しておくことや、出演料の15%をその子役が成人するまで積み立てることが規定されている。

他にも、学校教育の時間の確保や労働時間制限も規定している。例えば、生後15日未満の乳児を出演させてはならないことと、生後15日から生後6か月の乳児の出演は1日2時間までに制限されている[1]。そのため、ハリウッドでは映画やテレビドラマの出演に双子を起用することが多い。双子が交互に入れ替わって演じることで、合計4時間(1人当たり2時間)となり、撮影時間と出演料を稼ぐことができるためである[1]。『フルハウス』のオルセン姉妹はその典型的な例であった。

出典

  1. ^ a b 米国ドラマの子役事情”. NHK BSオンライン. 2013年1月18日閲覧。

関連項目