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クレトラムナ

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同時期に生息した水生動物の一覧(クレトラムナは13番)

クレトラムナ英語: Cretolamna)は、ネズミザメ目Otodontidae科英語版に属する、絶滅したサメの一種である[1]

これらのサメは白亜紀のアプチアンから始新世のヤプレシアンにかけて(1億1500万年前から4800万年前まで)生息していた[1]アオザメ属のサメやホオジロザメカルカロドン・アングスティデンス英語版メガロドンなどの祖先であると考えられている。

クレトラムナは、北アフリカ(モロッコ)、近東(ヨルダン)、および東海岸や北米中西部に広く分布していた[2] 。 食料としては、大型の硬い魚やカメモササウルスイカ、サメを捕食しており、中型の略奪的なサメであった[3]。日本では福島県いわき市の双葉層群でフタバスズキリュウと一緒に歯の化石が発見されている。このことから集団で大きな獲物を捕食していたとされている。

脚注

  1. ^ a b Fossilworks: Cretolamna”. 2019年11月3日閲覧。
  2. ^ Kaddumi H. F. 2009. Fossils of the Harrana Fauna and the Adjacent Areas. Publications of the Eternal River Museum of Natural History, Amman, pp 324
  3. ^ Kent, Bretton W. (1987). Fossil Sharks of the Chesapeake Bay Region. Egan Rees & Boyer Inc.