クラウス・マン
クラウス・マン (Klaus Mann, 1906年11月18日 - 1949年5月21日)は、ドイツ・ミュンヘン出身の作家。ドイツ人作家のトーマス・マンとユダヤ系ドイツ人のカタリーナ・マンの間の子。反ナチス作家としても有名である。
1924年から短編小説を書き始め、その後ベルリンの新聞で批評家として活躍した。初めて彼の作品が出版されたのは1925年のことであった。
彼はホモセクシュアルであったために偏見の的となり、また父親との関係も上手くいかなかったため、1933年にオランダのアムステルダムに移住した。
母方がユダヤ系のためナチスによりドイツの市民権が剥奪された後には、父母とともにチェコスロバキアの市民権を獲得した。1936年にはアメリカに移り、ニュージャージーに居を構えた。1943年にアメリカの市民権を得た。第5軍の二等軍曹(staff sergeant)としてイタリアに出征する。
主な作品および日本語文献
- 長編小説
- Symphonie Pathétique. Ein Tschaikowsky-Roman, 1935 - 日本語訳 『小説チャイコフスキー』 (音楽之友社)
- Mephisto, Roman einer Karriere, 1936 - 日本語訳 『メフィスト - 出世物語』 (三修社)
- 自伝
- Der Wendepunkt 1952(英語版は1942) - 日本語訳『転回点』(晶文社)
- 研究書