ギョリュウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Miya (会話 | 投稿記録) による 2021年9月8日 (水) 13:43個人設定で未設定ならUTC)時点の版 ({{Commons|Tamarix}} {{Commonscat|Tamarix}})であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ギョリュウ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ギョリュウ科 Tamaricaceae
: ギョリュウ属 Tamarix
: ギョリュウ T. tenuissima
学名
Tamarix tenuissima Nakai[1]
和名
ギョリュウ(御柳)

ギョリュウ(檉柳、または御柳[2]、学名:Tamarix tenuissima)はギョリュウ科の落葉小高木。中国原産。観賞用に栽培される。

特徴

は小さい鱗片状で針葉樹のように見える。春と秋に枝先に桃色の1mmほどの小さいをたくさん咲かせる。果実は長さ数mmの蒴果で、種子は細かく房状の毛が生え風で飛ぶ。乾燥と塩分に強く、砂漠など乾燥地でも根を長く伸ばして水分を強く吸収する。

ギョリュウ属の類似種は50種ほどがユーラシアアフリカの乾燥地帯に分布し、特に水辺近くに多い。英語名のタマリスク(Tamarisk)でも呼ばれる。

材は硬いことから古代エジプトではチャリオットの本体部分などに使われていた[3]

イラン ブーシェフル州Ateybeh 村にあるギョリュウ属の樹木

脚注

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ギョリュウ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2016年4月8日閲覧。
  2. ^ 御柳:楊貴妃に愛された木
  3. ^ 古代エジプト人、痛恨のミス 日本の科学がツタンカーメンに挑む|中東解体新書| - NHK