カッワーリー
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カッワーリー(qawwali, ウルドゥー語/ペルシア語قوٌالی; パンジャーブ語/サラーイキー語: ਖ਼ਵ੍ਵਾਲੀ, قوٌالی; /ヒンディー語: क़व्वाली)はイスラム神秘主義(スーフィズム)と深い関係にある宗教歌謡である。
用いられる言語はペルシア語、パキスタンの国語であるウルドゥー語であるが、北インドではカッワーリーの創始者といわれるアミール・フスローの用いた古ヒンディー語が、パキスタンではパンジャービー語が好んで歌われる。
演奏される場所は主にダルガー(聖者廟)の中である。ここ行われるカッワーリーの集会は木曜日の晩や聖者のウルスのとき最高潮に達する。一般民衆は一歩でも神に近づこうとカッワーリーを聞きながら、真実の愛の陶酔にひたろうとしている。カッワーリーはスーフィズムの理想を追求する神聖な音楽なのである。
国の大部分がムスリムであるパキスタンではカッワーリーは全国的大衆音楽として圧倒的人気を博しており、カセットをバザールで手に入れられる他、マスメディアでも頻繁に流されている。
カッワーリーではメロディーやリズムとともに、メッセージとして歌われる神秘詩が重要な役割を果たす。歌詞は内容によって3種類に分類される。
基本的にはこのハムド、ナート、マンカバトの順に演奏される。
カッワーリーの演奏曲目は広く、古代詩や現代詩、カッワーリーのために作られる大衆詩などがある。いずれも定型詩で、ルバーイー(四行詩)、マスナヴィー(物語詩)、ガザル(恋愛詩)という。