ウェルシュケーキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。不真面目苦手 (会話 | 投稿記録) による 2015年9月6日 (日) 22:53個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ウェルシュケーキ英語:Welsh cake、ウェールズ語:picau ar y maen)はウェールズの伝統的な菓子である.

ベイクストーン(英語:bakestone、ウェールズ語:maen)という鋳鉄製の鉄板の上で1.5cm程度以上の厚みになるよう焼き上げるため、ベイクストーンとも呼ばれる。

ウェルシュケーキは小麦粉バターまたはラード鶏卵砂糖、そしてレーズンから作られる。直径4-6cm、厚さ1.5cm程度の円盤状の形状をしている。温かいまま、あるいは冷やして、上白糖をまぶして供される。スコーンと違って何かを添えて食べることはあまりないが、それでも時には割ってジャムを挟んだ状態で売られていたり、バターを塗ったりすることもある。紅茶とともに食べるのが通例である。

ウェールズの一部ではベイクストーンがウェルシュケーキとは別にあり、それは大きくかつ甘みが少ない。

バリエーション

Llech Cymreig
ふくらし粉入りの小麦粉とベーキングパウダーの代わりに純粋な小麦粉(特に全粒粉)を用いることによって、より平らでカリッとしたケーキ。 通常はこのバリエーションを厚いベイクストーンの上で、あるいは今日ではパン焼き用の板の上で作るのでLlech Cymreig(ウェールズの厚切り)と呼ばれている。
ジャムスプリット
ウェールズ南部で人気。名前の通り、ウェルシュケーキを水平に割ってジャム(場合によってはバターも)をサンドイッチのように挟んだもの。