アイアン・マン (ピート・タウンゼントのアルバム)

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アイアン・マン
ピート・タウンゼントスタジオ・アルバム
リリース
録音 1986年 - 1989年
ロンドンイール・パイ・スタジオ英語版
ジャンル ロック
時間
レーベル ヴァージン・レコード (UK)
アトランティック・レコード (US)
プロデュース ピート・タウンゼント
ピート・タウンゼント アルバム 年表
Another Scoop
(1987年)
The Iron Man: The Musical by Pete Townshend
(1987年)
Psychoderelict
(1993年)
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
AllMusic2/5stars[1]
ローリング・ストーン1/5stars[2]
ジョージ・スタロスティン(7/15)[3]

アイアン・マン』(The Iron Man: The Musical by Pete Townshend) は、テッド・ヒューズの小説『アイアン・マン 鉄の巨人 (The Iron Man)』を翻案する形で、ザ・フーピート・タウンゼントプロデュースと、大部分の作詞作曲と演奏を担当してミュージカルに仕立て、1989年にリリースされたスタジオ・アルバム[4][5]。このアルバムには、ロジャー・ダルトリーデボラ・コンウェイ英語版ジョン・リー・フッカーニーナ・シモンも参加している[5]

当時存命中だったザ・フーのメンバー3人、ダルトリー、ジョン・エントウィッスル、タウンゼントが、グループとして2曲、「Dig」と「Fire」を演奏しているが、後者はタウンゼントの作品ではない[4]。このアルバムのリリース後、ザ・フーは、同年の再結成ツアー英語版で、「Dig」を演奏した。

「A Friend Is a Friend」[6]と「I Won't Run Anymore」は、シングルとしても発売された[7]。「Fire」は、アメリカ合衆国ではプロモーション用シングルが制作された[8]

このミュージカルがステージで初演されたのは、1993年ロンドンヤング・ヴィク劇場においてであった[9]。この公演が好評だったのを受けて、ワーナー・ブラザースはこの物語を映画化することにし、さらに大きく異なる翻案を加えて『アイアン・ジャイアント』を製作したが、その際、タウンゼントにはエグゼクティブ・プロデューサーのクレジットが与えられた[10]

登場人物と配役

トラックリスト

特記のない限り、ピート・タウンゼント作詞・作曲。

  1. アイ・ウォント・ラン・エニイモア (I Won't Run Any More) – 4:51 ボーカル:ピート・タウンゼントデボラ・コンウェイ
  2. オーバー・ザ・トップ (Over the Top) – 3:31 ボーカル:ジョン・リー・フッカー
  3. マン・マシーンズ (Man Machines) – 0:42 ボーカル:サイモン・タウンゼント
  4. ディグ (Dig) – 4:07 演奏:ザ・フー
  5. フレンド・イズ・ア・フレンド (A Friend Is a Friend) – 4:44 ボーカル:ピート・タウンゼント
  6. アイ・イート・ヘビー・メタル (I Eat Heavy Metal) – 4:01 ボーカル:ジョン・リー・フッカー
  7. オール・シャル・ビー・ウェル (All Shall Be Well) – 4:02 ボーカル:ピート・タウンゼント、デボラ・コンウェイ、チャイナ
  8. ワズ・ゼア・ライフ (Was There Life) – 4:19 ボーカル:ピート・タウンゼント
  9. ファースト・フード (Fast Food) – 4:26 ボーカル:ニーナ・シモン
  10. フール・セッズ... (A Fool Says...) – 2:51 ボーカル:ピート・タウンゼント
  11. ファイアー (Fire) (Arthur Brown, Vincent Crane, Mike Finesilver, Peter Ker) – 3:47 演奏:ザ・フー
  12. ニュー・ライフ/リプリーズ (New Life/Reprise) – 6:00 ボーカル:チャイナ、ピート・タウンゼント、ニコラ・エマニュエル (Nicola Emmanuel) - 「マジック・バス (Magic Bus)」のライブ演奏がごく一部だけ盛り込まれている。

2006年のUS盤(Hip-O Records)におけるボーナス・トラック

  1. "Dig" (Simon Townshend vocal version) – 4:09
  2. "Man Machines" (long version) – 4:34
  3. "I Eat Heavy Metal" (demo) – 4:04

2010年の日本盤(インペリアル)におけるボーナス・トラック

日本盤CDは1989年に、当時のヴァージン・ジャパンからリリースされたが[11]、後に2007年インペリアルから再発盤が出され[12]、さらに2010年にはボーナストラックとしてフィルモア・ウェストにおけるライブ音源が追加された盤が出た[13]

  1. フレンド・イズ・ア・フレンド(ライブ) (A Friend Is a Friend (live at the Fillmore West, 1996))
  2. オール・シャル・ビー・ウェル(ライブ) (All Shall Be Well (live at the Fillmore West, 1996))

このアルバムに収録されていないミュージカルの楽曲、バージョン

  1. "Real World" (instrumental) - 「フレンド・イズ・ア・フレンド」の12インチ・シングル、CDシングルに収録されてリリースされたバージョンで、2001年の『Scoop 3』に収録されたものとはミックスが異なる。
  2. "Penny Drop" - enのラジオ番組の音源:DIR Broadcasting がアナログ盤でプロモーション盤を制作した。
  3. "Dig" (demo) - 1989年イギリスで発表されたCDシングル「アイ・ウォント・ラン・エニイモア」に収録[7]
  4. "Iron Man Recitative", "Can You Really Dance?", "Man and Machines (demo)" 2001年の『Scoop 3』に収録された。
  5. "Dig" (concert version) - ザ・フーの1989年の再結成ツアーのライブ・アルバム『ジョイン・トゥゲザー』に収録されたバージョン。

脚注

外部リンク