あしたからの恋

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あしたからの恋』(あしたからのこい)は、TBS系列の「木下恵介アワー」の第7弾で、進藤英太郎主演の頑固親父ものの1本として1970年に放送されたテレビドラマである。

放送データ

  • 放送期間:1970年4月21日 - 11月24日
  • 放送日時:毎週火曜日 21:00-21:30
  • 放送回数:全32回
  • 放送形態:フィルムカラー作品

あらすじ

東京の下町にある和菓子屋・菊久月の頑固主人の谷口福松には、おっとり気質の愛妻・常子と、26歳の長男を筆頭に3人の子どもたちがいる。それに通いの職人・正三とともに店を切り盛りしている。長男の修一は1年前に福助と店の運営方針で喧嘩して和菓子職人をやめ、同じ商店街でラーメン屋を開店して店に住み込んでいた。ある日、菊久月の看板娘である長女・和枝に一目ぼれした男性の友人だという、研修医の野口直也が店にやってきた。強引な態度の直也の姿勢に勝気な和枝は、あった途端に喧嘩するが、母親の常子は直也を気に入るのだった。直也はたまたま入ったラーメン屋で和枝の兄である修一とも親しくなる。修一は店員に辞められたため、予備校生の妹である次女・桃子に手伝いをさせていたが、直也の紹介で弟である努をアルバイトとして雇うことになる。和枝と直也は、直也の友人の自殺騒動がきっかけで、付き合うようになる。あえば喧嘩ばかりしている2人だが、やがて結婚を意識するようになる。修一も、同級生で幼馴染の菊久月の隣の文房具屋の長女・敏子と、恋人未満友人以上の関係でいた。紆余曲折する兄や姉の恋愛関係を尻目に、桃子は努とちゃっかり付き合いだしていた。

概要

主演は、この「木下恵介アワー」で放送された『おやじ太鼓』で頑固親父を演じた進藤英太郎、妻役には、のちに『渡る世間は鬼ばかり』、『肝っ玉かあさん』、『ありがとう』『女と味噌汁』などホームドラマでは欠かせない女優・山岡久乃が演じた。長男は林隆三、長女は尾崎奈々、次女にこの番組収録終盤に『おくさまは18歳』の主演に抜擢されたため出演できなくなり、実質第29回以降は降板し、最終回も声のみの出演となった岡崎友紀が務めた。この3人兄妹の恋模様を進藤、山岡が扮する両親が心配しながら見つめていくというものだが、進藤、山岡の2人が出演していない回が3回あり、メインは尾崎奈々と林隆三である。全話に出演しているのは、尾崎奈々、大出俊、あおい輝彦、小阪一也の4人のみで、主題歌を小坂一也が歌っている。2回ほどゲスト出演したトワ・エ・モアの生演奏がじっくりと聴けるのも見所の一つである。

キャスト

スタッフ

TBS 木下恵介アワー(火曜夜9時)
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あしたからの恋