Foresight Linux

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Foresight Linux
Foresight Linux2.5.2 LXDE デスクトップ
開発者 The Foresight Linux Project
OSの系統 Linux
開発状況 開発終了
ソースモデル オープンソース
最新安定版 2.5.3 / 2013年03月30日
パッケージ管理 Conary
プラットフォーム i686, x64
カーネル種別 モノリシックカーネル
既定のUI GNOME, Xfce, LXDE
ライセンス GPL及びその他のライセンス
ウェブサイト Foresight Linux
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Foresight Linux(フォーサイト・リナックス)はLinuxディストリビューションの一つである。2015年5月に開発を終了した[1]

概要[編集]

パッケージ管理システムに先進的なConaryを採用し、最新のソフトウェアとユーザーフレンドリーを指向している。ローリングリリースに似ているがローリングアップデートを採用している。 かつてはGNOMEベースのディストリビューションであり、最新のGNOMEの開発を追っていたが、GNOME3には移行せず、現在もGNOME2ベースである。 その他のデスクトップ環境としてXFCELXDEのエディションも選択できる。 この他にGNOME Lite Edition(CDに収まる), Kids Edition, Mobile Edition, GNOME for developersがある。

Conaryという先進的なソフトウェアパッケージ管理システムを特徴としている。ConaryRPMCVSPortageの優れた点を集め、さらにいくつか優れた機能を追加し、明解なリビジョン・コントロールを行うパッケージ管理システムである。Conaryはアップデートされる必要があるパッケージにおいて、特定のファイルのみをアップデートするので、RPMDEBなどパッケージ全体がダウンロードされる他のフォーマットよりも効率的である。また、Rollback機能により直前の状態に戻すことができる。

北米ではShuttle U.S.A.がForesight Linuxプレインストール版PCを発売しているが、日本ではTurbolinuxが採用され、Foresight Linuxは採用されていない。

特徴[編集]

ローリングアップデートは、実質的にローリングリリースと考えてよい。 ローリングリリースを採用しているディストリビューションとしてArch Linuxがあるが、コンセプトは異なる。Arch Linuxは「シンプリシティ、ミニマリズム」を重視しており、インストールとその後の環境設定は容易ではない。一方、Foresight Linuxは「ユーザーフレンドリー」を指向しており、インストールは容易であり、インストール後、すぐに使い始めることができるほどアプリケーションが充実している。

脚注[編集]

  1. ^ Foresight Linux Project announces its retirement

関連項目[編集]

外部リンク[編集]