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記事名の読み方が不明な場合について[編集]

どこに書こうか迷いましたが、「索引の存在の意味ありますか?」などにも関連するので、ここで聞きます。読み方が複数ある人名の扱いについてです。以前にも「人名に複数の読み方がある場合、どの読み方を採用すればよいでしょうか?」という話題があったようですが、今回は外国人ではなく日本人です。

現在、ある人物の姓を冠した事件の記事を書こうとしています――記事として未完成なのと、できれば汎用的な話にも持っていきたいので、ここではとりあえずその人名を「上山秀吉(仮名)」としておきます――。事件そのものは辞典類にこそ載っていないものの、複数の研究書に記載されるそこそこ重要な出来事です。さて「上山」という姓は何通りもの読み方がありますが、管見の限りこの人物の読み方を記した信頼できる情報源が一件もなく、何と読むかが分からないため、記事冒頭定義文の読みが記入できずに困っています。これは「上山秀吉」に関する日本側の史料がほぼ存在せず、わずかに代の漢文史料に載るだけの人物だからです。なので「うえやま」だか「かみのやま」だか「こうやま」だかさっぱり分かりません(ついでに言うと名前の方も「ひでよし」なのか「しゅうきつ」なのか不明)。なお[[上山秀吉]]自体はwp記事として立項されていません。この事件以外に事績がなく、各種辞典にも載っていないマイナー人物なためです(本人よりもその人が起こした事件の方が有名というケースはままあるかと思います)。

こういうケースの記事が載ることは、五十音順に記事が並ぶ紙の百科事典ではあり得ないことでしょう(調べたい人が引く手段がないから)。実際「上山事件」を立項している既存の辞典・事典類はありません。が、Wikipediaでは検索ボックスに漢字さえ入れれば読みが分からなくても記事を探し出せるため、載せても問題ないように思えます。問題はその場合、読み仮名は果たして必須なのか、必須である場合どう書いたらいいか、そしてカテゴリのソートキーは…?ということです。Wikipedia:スタイルマニュアル (導入部)#読み仮名Wikipedia:スタイルマニュアル (人物伝)#名前と読み仮名では、こういうケースは想定されていないようです…。

なお調べていくうちに、同時代に同じ土地にいた「上山小次郎(仮名)」という人物がいて、どうやらこの二者は同一人物らしいとする研究書が見つかりました(ただし断定はされていません)。こちらの「上山小次郎」の方もマイナーではありますが、とある人物辞典には載っていて、そこでは「こうやま こじろう」の読みで出ています。ところが別の研究書では英語史料に「Kamiyama Kojiro」と書いてあったりして、「上山小次郎」すらも読みが確定せず、参っています。

さて、こうした複数の可能性がある中で決定的な読みが存在しない場合、記事名の読みはどうしたらいいのでしょう?(いずれも読みが確定できないことは附注で触れる前提ではありますが) 私が考えた案としては…

1.読み仮名は「不明」として書かない。
上山事件(読み不明 - じけん)は、…
私としてはこれが一番しっくり来るのですが、あまりピンと来ないという人も多いかと思います。またこの場合、カテゴリのソートキーも無しとなり、自動的に「上」字で検索することになります(Wikipedia:カテゴリの方針#ソートキーではひらがなをソートキーとするのは推奨となっていて、必須ではないようですが)。
2.一番可能性が高いであろう読み仮名を挙げておく
上山事件(かみやまじけん)は、…
これは上山秀吉・小次郎両者の同一性をどの研究書でも断定していない上、そのうちの一つの読みを有力と私が判断して採用しているため、独自研究(OR)だと指摘される可能性があります。
3.とにかく可能性のある読み仮名を全部書いておく
上山事件(うえやま/かみやま/こうやま - じけん)は、…
この場合、どれを先頭にするかで索引/ソートキーが変わってしまいますし、何より冒頭部が鬱陶しい。しかも実は可能性があるのは上山小次郎の方で、上山秀吉の方はこれ以外の読みの可能性すらあるので、あまり解決になっていません。
4.いっそのこと無理矢理音読みで書いておく
上山事件(じょうざんじけん)は、…
一見乱暴にも見えますが、日本史分野では読みが分からない人を音読みすることはよくあることで(有職読み#諱の訓読み不明の人物への援用)、事件が起きたのが日本国外なこともあり、アリといえばアリです。ただし藤原彰子を「しょうし」と読んでいる文献はいくらでもあるのに対し、「上山秀吉」を「じょうざん」と読んだ資料は一件も無いので、ORではないかと言われれば、まあORだと言えましょう。
5.そもそも、そんな読みも分からないような記事は立てるべきでない
これも一理ある意見ではあります。もっともこの事件は複数国の外交にからむ面白い案件で、題材的には捨てるのが非常にもったいないのですが。

以上、いずれがよろしいと思われるでしょうか。あるいはほかに何か良い案はないものでしょうか。皆様のお知恵を拝借できれば幸いです。--トホホ川会話2012年9月17日 (月) 14:15 (UTC)[返信]

  • コメント 既存の記事でも、読み方について複雑な事情を抱えたものが存在します。
    外来語で、日本語の定訳がない場合
    具体的にはArialが、「Arial(アリアル、エアリアル、エィリアルなど)は、」というような導入になっています。
    読み方自体がポイントとなる言葉遊びの場合
    Ghoti子子子子子子子子子子子子などでは、カッコ書きとして付けるのではなく、直後に読み方を一文で示しています。
    記事対象が複数の読みをする場合
    西院駅は同じ駅のうち、阪急が「さいいん」と、京福が「さい」と読むため、冒頭部が「西院駅は、京都市にある阪急電鉄京福電気鉄道(嵐電)の。」と、読みを省略して書かれています。
  • 以上のように、無理して読みを書かなくても、「上山事件<!--(読みは不明)-->は、」のように書かないというのも1つの手段ではないかと思います(ソートキーをどうするかという問題は残りますが)。--Jkr2255 2012年9月17日 (月) 14:29 (UTC)[返信]
  • さっそくのご返答ありがとうございます。他にも読みをあえて記載していない記事があるということですね。確かに残る問題はソートキーなのですが、これも現状、結構漢字のままのものもあるようなので(意図的にではなく無設定で放置されてるだけのような気もしますが)、あえて設定せずに、その旨コメントを埋め込んでおくのも手ですかね(まあ将来的に検証可能な情報を入手した人が書き換えてくれればベターですが)。--トホホ川会話2012年9月17日 (月) 15:28 (UTC)[返信]
  • というわけで、上記を話題にしたきっかけとなる記事「八戸事件」を立項してみました。上で上山秀吉と仮称していた人物は正しくは「八戸順叔」になります(読み方分かりません)。該当記事には読み・ソートキーは附さず、コメントを埋め込んであります。--トホホ川会話2012年9月30日 (日) 01:38 (UTC)[返信]