Unheard ―罪の代弁―

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Unheard ―罪の代弁―
ジャンル ミステリー、探偵
対応機種 Microsoft Windows
Xbox One
PlayStation 4
Nintendo Switch
開発元 NEXT Studios
発売元 505 Games
ディレクター 张哲川
デザイナー 张哲川
魏嘉
プログラマー 詹彦彬
顾俊超
美術 许倩
人数 1人
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
コンテンツ
アイコン
麻薬
テンプレートを表示

Unheard ―罪の代弁―』は中国のゲームメーカーNEXT Studiosが開発したゲーム。音声を聴取して事件の全貌を探る「声探」システムを用いたミステリー作品。原題は『Unheard -疑案追声-』。

2019年3月29日にPC(Steam)で発売され、当初は中国語(簡体字)と英語の音声・テキストのみだったが、2023年2月20日に日本語ローカライズパッチが配信された[1]。日本語版では登場人物の名前も日本名に置き換わっている。

2019年6月24日DLCとして新規エピソード『致命的なシナリオ』(原題:致命剧本)が配信。中国語限定のDLCとして、『中元节特别篇』と『黑面观音』も配信されている。

2023年3月22日Xbox OnePlayStation 4Nintendo Switchでも日本語版が発売された。

概要[編集]

「声探」システムと作中で称される、音声聴取によって事件の全貌を探るゲーム。章ごとにプレイヤーには、過去に事件が起こった現場の地図と、登場人物の名前一覧が渡される。地図上で人物らは◯マークで描かれ、マークのそばにいると、その人物の声を聞くことができる。見た目では人物の名前や性別はわからず、音声を聞くことで探っていける。マップ上に散らばり、時間経過で動く◯が一覧の中のどの人物であるか当てはめ、事件の犯人は誰であるかを推理する。

1つの章の音声時間は10分程度であるが、プレイヤーはマップ中の様々な部屋を移動することができ、1つの会話の裏で交わされていた別の部屋の会話を聞くなど、何度も巻き戻し様々な場所の音声を聞くことで真相に迫る。

同時進行で起こる様々な会話の時間管理はシビアで、各言語ごとに会話の長さに違いが生じてしまうため、当初は日本語化は難しいとされていた[2]

5名の開発チームによって制作された[2]ガイ・リッチークリストファー・ノーラン寧浩三谷幸喜の作品に見られる、「砕片化、多角性、タイムラインの分断」が意識されている[2]

あらすじ[編集]

「探偵さん」と呼ばれるプレイヤーキャラクターは、薄暗い部屋で謎の女性にタブレットを見せられる。そこには地図が映っていた。タブレットに搭載された「声探」システムを用いて、過去に起こった事件の真相を探れと女性は言う。 交通事故を起こして逮捕された男、美術館から額縁だけ残し盗まれた絵画、12人の犠牲者が出た警察署内での爆発事件、劇場で起きた不審な事故死、プレイヤーは様々な事件を追っていく。

日本語キャスト[編集]

エンドロールのクレジットより。

評価[編集]

2022年9月時点で、Steamのユーザーレビュー2万3000件中96%以上の好評を得て、「圧倒的に好評」となった[3]

Indie Prize London 2019でBest Game Narrativeを受賞[4]

Brazil Independent Games Festival 2019でBest Soundを受賞[5]

センス・オブ・ワンダー ナイト 2019でBest Experimental Awardを受賞[6]

Indie Prize Asia 2019でBest Game Audioを受賞[7]

出典[編集]

外部リンク[編集]