Quest3D

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Quest3D
開発元 Act-3D B.V.
最新版
5.0 / 2012年3月
対応OS Microsoft Windows
プラットフォーム DirectX
種別 Game Engine
ライセンス Commercial, Educational license available.
公式サイト Official Quest3D product page
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Quest3D3Dエンジンであり、その開発プラットフォームである。
主な用途は、建築物、プロダクト、デザインのビジュアライゼーションやコンピューターゲーム、トレーニング用シミュレータ等である。

Mayaや3D Studio Max、AutoCADなどの3DソフトウェアやCADソフトウェアで制作された3Dモデルを利用し、インタラクティブなリアルタイム3Dアプリケーションを作成することができる。 Quest3DはオランダのAct-3D B.V.によって開発されており、2001年9月にリリースされた。

開発環境[編集]

Quest3Dの最も重要な特徴の一つがそのプログラミングの方法である。

C++などのプログラム言語による通常のプログラミングとは異なり、Quest3Dではほとんどのプログラミングをグラフィカルに行うことができる。 また、実際にアプリケーションを実行しながらリアルタイムにプログラムを開発することができることも大きな特徴の一つである。 これは通常のプログラム環境とは異なり、コンパイルを必要としないということを意味する。

3Dアプリケーションの作成方法[編集]

Quest3Dでは、"Channel"と呼ばれるコンポーネントをつなぎ合わせることでアプリケーションを構築していく。

コンポーネントはツリー状につなぎ合わされ、これが実際のプログラム構造を表す。 エンジンは毎フレームごとにツリー内を駆動し、つなぎ合わされたチャンネルを実行していく。 このことにより、リアルタイムに動作するアプリケーションが構築される。 全てのチャンネルはコンパイル済みのコードで構成されており、アプリケーションの実行にはコンパイルが必要ない。 このため、作成されたアプリケーションのパフォーマンスはコンパイル済みのコードとの差がない。 ただし、仮想機械でアプリケーションが実行された場合はこの限りではない。

エディタ[編集]

Quest3Dはいくつかのエディタから構成される。

エディタにはチャンネルグラフを構築するもの、3Dオブジェクトやアニメーションを編集するもの、HLSLシェーダやLUAスクリプトを 記述するものなどがある。

パブリッシュ[編集]

Quest3Dで作成されたアプリケーションは、スタンドアローンWindows実行ファイルやWebページに書き出すことができる。 サポートされるWebブラウザInternet ExplorerFirefoxである。

動作環境[編集]

Some functionality of the engine requires other hardware specifications.

ライセンス[編集]

商用ライセンスの他、教育用ライセンスがある。

用途[編集]

コンピュータゲーム、建築ビジュアライゼーション、シリアスゲーム、シミュレーション、TV番組や映画

ゲームタイトル[編集]

リファレンス[編集]

  • DevMaster.net Quest3D specifications
  • Gamasutra "Rapid gameplay iterations are crucial to me, so I use Quest3D for everything else.", Dylan Fitterer インタビュー in "The road to IGF"

外部リンク[編集]