ニューアーク-ワールド・トレード・センター線

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NWK-WTCから転送)
ニューアーク-ワールド・トレード・センター線
Newark–World Trade Center PATH
NWK-WTC線で運用に就くPA-5
概要
種別 高速鉄道
系統 パストレイン
現況 運行中
所在地 ニュージャージー州ニューアーク/ハドソン郡およびニューヨーク州マンハッタン,
起終点 ニューアーク・ペン駅(西端)
ワールド・トレード・センター駅(東端)
駅数 6駅
運営
所有者 ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社
運営者 港湾公団ハドソン川横断公社
Port Authority Trans-Hudson
路線構造 高架線、地上線、地下線
路線諸元
路線総延長 14.3km(8.9mi)
軌間 1,435 mm (4 ft 8+12 in)
電化 第三軌条方式
路線図
KBHFa
ニューアーク駅
HST
ハリソン駅
hKRZWae
ハッケンサック川PATH昇開橋
BHF
ジャーナル・スクエア駅
HST
グローブ・ストリート駅
eABZgl+l exHSTq exABZq+lr exSTR+r
STR exSTR exKBHFe
HST exSTR
エクスチェンジ・プレイス駅
TUNNEL1W WASSERq exTUNNEL1W
ハドソン川
KBHFe exSTR
ワールド・トレード・センター駅
exHST
exHST
exHST
exHST
exKBHFe
注:運行経路は濃赤で表示される
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ニューアーク-ワールド・トレード・センター線(Newark–World Trade Center)はニューヨーク・ニュージャージー港湾公社が運行するパストレインの運行系統で、略称はNWK-WTCである。パストレインの路線図では赤色で示され、本系統で運転中の列車も赤色の標識灯を点灯する[1]ニュージャージー州ニューアークのニューアーク・ペン駅からダウンタウン・ハドソン・チューブを通ってニューヨーク州ロウアー・マンハッタンワールド・トレード・センター駅を結んでいる[1]。24時間営業しており、14.3キロメートル(8.9マイル)を22分で運転している[2][3]

歴史[編集]

ニューアーク-ワールド・トレード・センター間は、元はハドソン・アンド・マンハッタン鉄道(H&M)のパーク・プレイス-ハドソン・ターミナル線であった。これはニュージャージー州ニューアークのパーク・プレイス駅からマンハッタンのハドソン・ターミナル駅英語版を結ぶもので、1911年に開通した。パーク・プレイス駅は1937年に廃止になり、ニューアーク・ペン駅に代替された。

H&Mは1962年にニューヨーク・ニュージャージー港湾公社に買収されてパストレインになった。港湾公社は1966年から1974年にかけてハドソン・ターミナル跡地にワールド・トレード・センターを建設したが、ワールド・トレード・センター駅は一足早く1971年に開業した。

ワールド・トレード・センター駅はアメリカ同時多発テロ事件で倒壊したツインタワーの下にあったため破壊されエクスチェンジ・プレイス駅も閉鎖されたため、この区間の営業は変更を余儀なくされた。平日はニューアーク・ペン駅 - 33丁目駅間の運行となり、週末はニューアーク・ペン駅 - ホーボーケン駅間で運行された。深夜帯にはニューアーク・ペン駅 - 33丁目駅間をホーボーケン駅経由で運行されたが、この時期に深夜帯に運行していたパストレインの路線はこの区間のみであった。2003年6月29日にエクスチェンジ・プレイス駅が営業を再開すると、ニューアーク・ペン駅 - エクスチェンジ・プレイス駅間で終日営業が行われるようになった。同年11月23日にはワールド・トレード・センター仮駅が開業し、ワールド・トレード・センターまでの運行が再開された。

ニューアーク空港延伸線[編集]

2014年2月4日に、ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社は2年間の検討を行った上でパストレインをニューアーク・ペン駅からニューアーク・リバティー国際空港まで南に3.2キロメートル(2マイル)延伸することを含む今後10年間の投資計画を発表し[4][5]、ニューヨーク州知事クリス・クリスティの承認を受けた[6]。港湾公社の運営委員会は空港延伸線を含む投資計画を2014年2月19日に承認した[7][8][9]。この投資計画では、パストレインをニューアーク・リバティー国際空港まで延伸する費用として15億ドルを見込んでいた。この路線は、既存のニュージャージー・トランジット北東回廊線からさらに1.6キロメートル(1マイル)ほど西のニューアーク・リバティー国際空港駅英語版まで延び、ここでエアトレイン・ニューアークに接続する[10]

駅一覧[編集]

パストレインの運行系統
バリアフリー・アクセス 駅名 接続
ニュージャージー州
バリアフリー・アクセス ニューアーク・ペン駅 アムトラックNJトランジットニューアーク・ライトレール英語版
NJTバスONEバス英語版
ハリソン駅 NJTバス
バリアフリー・アクセス ジャーナル・スクエア駅 JSQ–33 / JSQ–33 (via HOB)
NJTバスR&Tバス英語版A&Cバス英語版
グローブ・ストリート駅 JSQ–33 / JSQ–33 (via HOB)
NJTバスR&Tバス英語版A&Cバス英語版
バリアフリー・アクセス エクスチェンジ・プレイス駅 HOB–WTCハドソン-ベルゲン・ライトレール英語版
NJTバスA&Cバス英語版
マンハッタン
バリアフリー・アクセス ワールド・トレード・センター駅 HOB–WTC
ニューヨーク市バスMTAバス

脚注[編集]

  1. ^ a b PATH Maps”. The Port Authority of New York and New Jersey. 2011年3月31日閲覧。
  2. ^ PATH Full Schedules”. The Port Authority of New York and New Jersey. 2011年3月31日閲覧。
  3. ^ PATH Facts & Info”. The Port Authority of New York and New Jersey. 2011年3月31日閲覧。
  4. ^ FY 2004–06 Transportation Improvement Program”. 2013年10月2日閲覧。
  5. ^ "Port authority to undertake study on extending path rail service to newark liberty international airport" (Press release). PANYNJ. 20 September 2012. 2012年10月1日閲覧
  6. ^ “Sources: Christie to back $1B PATH extension in Newark”. Crain's. (2013年9月11日). http://www.crainsnewyork.com/article/20130911/REAL_ESTATE/130919963 2013年9月15日閲覧。 
  7. ^ PORT AUTHORITY BOARD APPROVES HISTORIC $27.6 BILLION 10-YEAR CAPITAL PLAN THAT FOCUSES THE AGENCY ON ITS CORE TRANSPORTATION MISSION”. Port Authority of New York and New Jersey (2014年2月19日). March 26,2014閲覧。
  8. ^ Boburg, Shawn (2014年2月4日). “Port Authority plans to extend PATH to Newark airport”. The Record. http://www.northjersey.com/news/Port_Authority_to_extend_PATH_to_Newark_airport.html 2014年2月4日閲覧。 
  9. ^ "PORT AUTHORITY UNVEILS COMPREHENSIVE, PROPOSED $27.6 BILLION CAPITAL PLAN TO REVITALIZE REGION'S TRANSPORTATION ASSETS" (Press release). PANYNJ. 4 February 2014. 2014年2月4日閲覧
  10. ^ Press Release Article - Port Authority of NY & NJ.