J.S a.k.a HAR-CO

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J.S a.k.a HAR-CO(1982年6月18日-)は日本の東京都出身のヒップホップMC、音楽プロデューサー、実業家。HAR-COの名で活躍していたが、2016年に拠点を東南アジアに移したと同時に「J.S」(「JAPANESE SAMURAI」の意味)に改名し、レーベル「UNITED ASIANS」主宰として活動している。

来歴

生い立ち

東京都品川区に生まれる。父親に連れられ、アメリカやイタリアなど世界各地を転々としながら育つ。姉の影響で、幼少時代からピアノなどの音楽教育を受ける。13才の時にブラジルにサッカー留学し、「ジーコ・サッカー・スクール」に第一期生として加入。

帰国後、ストリートファイトで足を負傷し、プロサッカー選手の夢を断念。ブラック・ムービー『juice』に影響され、日系ブラジル、ペルー、チリ、ボリビア、アルゼンチン人で構成されたギャングチーム「鶴見ボーイズ」に唯一の日本人として加入。成人メンバーがほとんどだったが、16歳でリーダーとなって六本木を中心に活動を開始。数々の抗争事件を起こし、計2度の逮捕・収監経験を持つ。収監中に約5,000冊の書籍を読破(主に古典、哲学書、経済誌を愛読)し、簿記一級を取得(出所後)、刑務所内の詩のコンテストでは金賞を受賞した。

音楽活動開始(2008年)

出所後、神奈川県川崎市を拠点にアンダーグラウンドの世界に身を置きながら、DJ TAKESHIと共にイベント「Cross road」、レーベル「K-Sound」を立ち上げる。川崎市のヒップホップシーンを裏から支える立場として活動していたが、2008年に収監中に書いていたリリック・ノートを読んだラッパーのKM-MARKITに薦められ、KM-MARKITや、SPHERE (ラッパー)が立ち上げたクルー『TOKYO SOUTH』にて初めてマイクを握る。

その後KM-MARKITと共に「THE RAIDERS」を結成し、ファーストアルバム『THE RAIDERS』をリリース。

2012年、『Do you remember』でソロデビュー。続けて『Fuck the world』、『Gangsta road』をリリース。多くの客演をこなしながら、盟友であるBIG RONHOKTとともに全国ツアーを敢行した。

世界へ(2014年-現在)

2014年4月、日本国内での活動に閉塞感を感じ、「限界を突破してビルボードを獲るため」と単身ニューヨークへ渡米。ベン・E・キングのパートナーであった大木トオル氏の紹介により、Universal Groove Entertainmentにてボイストレーニングに励みながら、知己のプエルトリカン・ギャングとハーレム、ブロンクス地区のクラブをまわり、現地ヒップホップシーンと交流を深める。SOB'sのオーナーの実子Jordanとレコーディングを行った。

半年後、拠点を東南アジアに移動。「世界中のアジア人だけのヒップホップドリームを叶えるための第三次世界大戦」という信念のもと、レーベル「UNITED ASIANS」を立ち上げる。同時に「日本人としての誇りを取り戻す」とJ.S aka HAR-COに改名。アルバム『J.S missile』をリリース。

2020年にはLIL EAZY Eとのコラボ作品をリリース。再渡米したロサンゼルスで「Fast life Ft. Lil Eazy E, BIG RON」のミュージックビデオも撮影し、YouTubeで公開した。

現在は「アジア人ラッパーの存在を、世界の音楽シーンに知らしめること」を目標に、精力的に活動をつづけている。

エピソード

  • 父は実業家。母型の家系は官庁勤めが多く、政治家の浜田幸一の遠縁に当たる。
  • 姉はボストンバークリー音楽大の博士号を取得し、音楽家として活動している
  • 「鶴見ボーイズ」時代、行動を共にしていた人物にWBCムエタイヘビー級王者、“ファビアーノ・サイクロン”こと、ファビアーノ青木がいる。
  • ストリートファイト(タイマン)では無敗。幼少期からの数多な格闘技経験は勿論、”絶対に負けない”戦略を組むのが得意であった。
  • 彼が横浜日吉で経営していたジム『SOUL FIGTERS JAPAN』はファビアーノ・サイクロンの実弟、イズマエル・青木[1]がブラジリアン・トップチームで修行を積んだ経緯から、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと話し合った結果、ブラジリアン・トップチーム日本支部として旗揚げした。
  • 川崎でのアウトロー時代は真っ白な街宣車でKダブシャインを流していた。
  • 盟友であるBIG RONとの友情はアウトロー時代からで、当時は「あなたはメジャーの世界でトップを取ってください。僕は裏の世界から」と語り合っていた。
  • 川崎を代表するヒップホップクルーとなった「BAD HOP」のリーダー、T-PablowYZERR兄弟を筆頭にメンバー全員に一からヒップホップ教育をKM-MARKITと共に施し、『BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権』に推薦するなど、スター街道を歩むための尽力をした。
  • SCARS (グループ)のリーダーでもあるA-THUGをリーダーに据え、『K-CREW』を結成、目的は川崎全土のHIP HOP統一、またBAD HOPのメジャーデビューへの布石でもあった。
  • 「THE RAIDERS」には、SATOSHI&TAKESHI from 山嵐 (バンド)Mr.Low-D、DJ TY-KOH、HI-D等、KM-MARKITとJ.Sの人脈でヒップホップ界隈だけではない幅広いメンバーが集まった。
  • 2020年のSTUPID YOUNG等とのコラボレーションは、J.S自身が「鶴見ボーイズ」時代に築いたクリップスとのコネクションから生まれたものだった。
  • タレントの立花亜野芽をSoul Sister表紙モデル、アメブロのオフィシャルブロガーに推薦、彼女のアメブロのタイトルである
  • 『Life is a Moment』 はJ.Sの右足に入っている同語のタトゥーが由来となっている。
  • 彼が経営していたClub King&Queen Kawasakiの定期イベント『DO-NUTS』からはBAD HOPを始め、KOWICHIや、真木蔵人の息子 NOAH 等、その後メジャーになったアーティスト、タレントを多々輩出している。
  • 日本サイケ界のカリスマ DJ KATO とも昵懇の仲。共にイベントを開催する等、ジャンルを超えたコミュニティを形成。

ディスコグラフィー

  1. Higher feat.HAR-CO,KM-MARKIT,OJ,MINESIN,D-ON,TAKESHI & SATOSHI (Yamaarashi), 8,YORK released on 24.08.2011.
  2. We the street feat.HAR-CO,KM-MARKIT,OJ,MINESIN,D-ON,8,HI-D released on 24.08.2011
  3. You don’t know HAR-CO,8,RUDE PLAYERS released on 24.08.2011
  4. Fuck the World released on 28.11.2012
  5. Gangsta Road released on 26.12.2012
  6. Remember released on 31.08.2012
  7. Do you remember released on 14.09.2012
  8. Beyond HAR-CO,BIG RON,GORE-TEX released on 21.11.2012
  9. Back Down Richee feat HAR-CO, HI-D released on 09.10.2013
  10. Take a Minute released on 17.03.2017
  11. 618 released on 16.06.2017
  12. Missile released on 19.07.2017
  13. 911 released on 19.07.2017
  14. LFR released on 19.07.2017
  15. 911 Japanese released on 27.07.2017
  16. Chupi Mami released on 24.07.2018
  17. Samurai released in 2018
  18. Gucci Asians (Hustler Album) released on 25.10.2019
  19. Fast Life released on 29.04.2020
  20. 247 (Hustler Album) released on 03.06.2020
  21. Party Shawty (Hustler Album) released on 03.06.2020
  22. Gimme The Loot (Hustler Album) released on 03.06.2020
  23. Wrong released (Hustler Album) on 03.06.2020
  24. Check My Swag (Hustler Album) released on 03.06.2020

外部リンク