CODLAG

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。240f:80:bfa7:1:b1fb:d9c6:a3ac:7ea7 (会話) による 2021年10月31日 (日) 03:17個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎採用例)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ディーゼルエレクトリック・ガスタービン複合推進方式英語: COmbined Diesel-eLectric And Gas Turbine, CODLAG)は、の推進方式の一種。低速・巡航時は、ディーゼル・エレクトリック方式による電気推進を使用し、高速時にはガスタービンエンジンによる機械駆動も併用して推力を得る方式である。

CODLAG の模式図。

低速・巡航時にディーゼルエンジン、高速時にガスタービンエンジンを併用するという点では、ディーゼル・ガスタービン複合推進(CODAG)方式があるが、この方式の場合はエンジンの特性が違いすぎるため、両者を併用するためのギアボックスの設計が極めて困難で複雑化するという問題がある。この問題を解決するために、併用を諦め、両者を切り替えるCODOG方式も存在する。

それに対しCODLAG方式の場合、ディーゼルエンジンを電気推進に用いるための電力を発電する発電機として用いる。間に発電機を介する事によって、ディーゼルエンジンとガスタービンエンジンの回転特性の違いを吸収し、ギアボックスの設計を単純化する事ができる。

とはいえ、間に発電機を介しても回転特性の違いは完全に吸収できるものではなく、ギアボックスの設計はそれなりに複雑化する。そのためディーゼル・エレクトリック方式とガスタービンエンジンを切り替えるCODLOG方式も存在する。

なお、類似した方式としてCOGLAG方式がある。これは、CODLAGにおけるディーゼル・エレクトリック方式のかわりにガスタービンエンジンによるターボ・エレクトリック方式を用いるものである。

採用例

 イギリス海軍

 イタリア海軍

 ドイツ海軍

 大韓民国海軍

 アメリカ海軍

 スペイン海軍

関連項目